ビオン(Wilfred Ruprecht Bion)について学ぶコミュニティ
Bionは1946年にロンドンのタビストック・クリニック(Tavistock Clinic)でのグループ活動(実験)を基本にしてグループ行動の集団理論を生み出した精神分析家である。
医師になってからタビストック・クリニックで7年間の心理療法トレーニングを受け、その後1938年にJhon Richmanの教育分析を受けた。
1933年から1939年まで「英国心理学会医学部門」部長を務めた。
1940年から1945年の間にいくつかの軍の病院に勤め、ノースフィールド軍病院にて「ノースフィールド実験」を行った。この実験で、グループ精神療法を用いて戦争神経症や他の病理の患者達のリハビリテーションを試み、その結果、病理に対するグループの治療効果を証明することができた。
1946年は「英国心理学会医学部門」会長、1956年から1962年は「ロンドン精神分析クリニック」院長を務めた。
1961年に書かれた彼の著作である『Experience in Groups』は彼のグループ経験による最終的な作品である。
1968年、Bionは、Kleinの理論に興味を持っていた幾人かの分析家にロサンゼルスに呼ばれ、後にカリフォルニアに移った。
1968年から1979年まで、セミナー、スーパービジョンの要請に応じて、アメリカ、南米、ヨーロッパを頻繁に旅行していた。
Bionは、1979年9月にイギリスに帰国した際、彼を中心として新しい精神分析グループを創ろうと考えていた分析家であるオリバー・ライス、イザベル・メンツィス、ドナルド・メルツァーそしてマッティ・ハリスによって歓迎を受けたが、同年11月、白血病に倒れ帰らぬ人となった。
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キーワード:Valency(原子価)、basic assumption group(基底的想定グループ)、コンテイナー/コンテインド(container/contained)、アルファ要素・ベータ要素、アルファ機能、負の能力(negative capability)、連結(link)、グリッド(grid)
ビオンへの道標 メッド ハフシ Med Hafsi (単行本 - 2003/11)
「愚かさ」の精神分析―ビオン的観点からグループの無意識を見つめて ハフシ メッド Hafsi Med (単行本 - 2004/12)
Experiences in Groups and Other Papers (Social Science Paperbacks) Wilfred R. Bion (ペーパーバック - 1968/11)
Learning from Experience (Maresfield Library) Wilfred R. Bion (ペーパーバック - 1989/6)
患者から学ぶ―ウィニコットとビオンの臨床応用 パトリック ケースメント、Patrick Casement、 松木 邦裕 (単行本 - 1991/11)
クラインとビオンの臨床講義 R. アンダーソン、Robin Anderson、小此木 啓吾、 平井 正三 (- - 1997/1)
グループ・アプローチ―《集団力学と集団心... (1973年) 対馬 忠 ウィルフレッド・R.ビオン (- - 1973)
(Experiences in groups Bion,W.R.)
精神分析の方法―セブン・サーヴァンツ〈1〉 (りぶらりあ選書) ウィルフレッド・ルプレヒト ビオン、Wilfred Ruprecht Bion、 福本 修 (単行本 - 1999/6)
再考:精神病の精神分析論 ウィルフレッド・R.ビオン、松木 邦裕、 中川 慎一郎 (単行本 - 2007/7)
集団精神療法の基礎 (1973年) (現代精神分析双書〈17〉) W.R.ビオン 池田 数好 (- - 1973/1)
入門メルツァーの精神分析論考‐フロイト・クライン・ビオンからの系譜/キャセッセ、木部、脇谷
ビオンとの対話―そして,最後の四つの論文 ウィルフレッド・R・ビオン 祖父江 典人
ビオンの臨床セミナー ウィルフレッド・R. ビオン、Wilfred R. Bion、松木 邦裕、 祖父江 典人 (単行本 - 2000/9)
ビオン臨床入門 ジョアン シミントン、ネヴィル シミントン、Joan Symington、 Neville Symington (単行本 - 2003/10)
ビオン入門 (1982年) (現代精神分析双書〈第2期 第8巻〉) L.グリンベルグ 高橋 哲郎 (- - 1982/10)