1964年函館市生まれ。父はトラピスチヌ女子修道院の修繕、増改築などを手掛ける工務店を経営。
18歳で上京後、早稲田大学理工学部建築専門学校へ入学。在学中はトルコなど欧州の建築見学旅に出かける。設計事務所に3年間勤務したのち退社。10年近くビルの窓拭きをする傍らヨーロッパなどを度々訪れる。
2002年池尻大橋に自ら内装したインテリアショップ「push me pull you」をオープン。同時に内装仕事も手掛け始める。
ファッションブランドの店舗「Vetement」 (ヴェットモン) 南青山店、
ギャラリー「La Galerie des Nakamura」 (ラ・ガルリ・デ・ナカムラ)、セレクトショップ「Haberdashery」(ハバダシュリー)、ギャラリー&スタジオ「Lion Building」(ライオンビル)など。
2005年「push me pull you」を閉店後、パートナーである元「petit cul」(プティ・キュ)オーナー松澤紀美子と共に早稲田鶴巻町へ生活と仕事の場を移転。
2007年12月「1x1=2 二人の仕事」
著者:澄 敬一 × 松澤紀美子
アート・ディレクター:山口信博 監修をラトルズより出版。
彼はかつて、海外のデザイナーのユーズドの椅子や照明に、アートブック、まるでアルテ・ポヴェーラやアヴァンギャルドの作品のような壊れたものを再構成した道具や、東京湾に打ち上げられたバウハウスデザイン カトラリーなどを扱った小さなお店、「プッシュ・ミー・プル・ユー」を池尻大橋に立ち上げ、東京中のアート、デザイン、ファッションなどの著名なクリエイター達を魅了するひとつのスタイルを確立しました。
数年後活動の拠点を移した後、昨年末にはグラフィックデザイナー山口信博監修のもと、パートナーの松澤紀美子との仕事を集めた「1x1=2 二人の仕事」を出版し、考え方や世界観を一つの本にまとめます。
こうした澄敬一が創りだす空間とオブジェは、今も様々なクリエイターを魅了し続けています。
困ったときには