ここはリスト作曲「超絶技巧練習曲集」、とりわけ「マゼッパ」を語るコミュニティ!
あまりにもマゼッパが好きなので同志募集です!
超絶に限らなくても、リストを初めとする超絶技巧の作品についてでもOK!
楽譜でも、ピアニストでも、CDでも、練習でもとにかく気軽に書いてもらえるうれしいです!
さあ、あなたもこの感動を共有しましょう!
≪マゼッパ伝説≫
イヴァン・ステファノヴィッチ・マゼッパ(1644−1709)は、ポーランド国王の宮廷に使えていた…そこで貴族の夫人と親しくなり、不貞の罪によって、裸で馬に括り付けられ荒野に追放されるという刑をうけた…
誰にも止められぬ荒れ狂う馬、そこから逃げ出すことができるのは、ただそれが息絶えるとき…幾多の平原を超え、血だらけ、傷だらけで運命の為すがままにされたマゼッパを、狼が狙う中、とうとうその時はやってくる…しかし、もうマゼッパには縄を解き逃れる力は残っていなかった…が、運命の神はまだ彼を見捨ててはいなかった!コサック達がそこを通りかかり、彼を救い出し仲間としたのだ…マゼッパはそうしてウクライナのコサック兵の一員となり、やがてコサックの王、さらにウクライナの英雄となった…
1700年からはじまる北方戦争において、スウェーデンとロシアの戦争時にウクライナはロシアからの独立戦争をけしかけた…1709年のポルタヴァの戦いでピョートル1世率いるロシア軍はスウェーデン軍を破り、ウクライナでの反乱も鎮圧した…マゼッパが死んだのもポルタヴァの戦いと同年の1709年である…
マゼッパはロシアでもポーランドでもない、逃亡奴隷の集団であるコサックになり、そこで、「マゼッパの乱」を惹起して、既存の貴族が形成した王国に立ち向かった…この旧弊からの独立と自由の希求こそが、リストがマゼッパに共感を抱く理由である…リストは自身の叶わぬ恋愛から、身分の差により社会的な障壁を乗り超えるために、芸術を選んだ…そのために、彼の芸術は社会改革の具体的な表現となった…彼が社会的に抑圧されていなければ、彼はリストにならなかった…
正に、リストはマゼッパである!