Zarkava
父 Zamindar
母 Zarkasha
母父 Kahyasi
【2007年(2歳)】
9月にロンシャン競馬場でデビュー戦を勝ち、続くマルセルブサック賞では直線で前が詰まり、残り300mの地点では先頭と5馬身の差があったものの、そこから抜け出し2着に2馬身半差をつける勝利で後の活躍を期待される。
【2008年(3歳)】
休養明け初戦となった3月のグロット賞(G3)を制し、デビュー以来からの連勝を3に伸ばして迎えたプール・デッセ・デ・プーリッシュ(仏1000ギニー)をレースレコード1.35.2[3]で制して無敗でG1競走2勝目を挙げた。この勝利はアラン・ロワイエ=デュプレ厩舎とクリストフ・スミヨンにとっては前年のダルジナに続くプール・デッセ・デ・プーリッシュ2連覇達成となった。
続く6月8日のディアヌ賞(仏オークス)は、前走強い勝ちだったことから圧倒的な1番人気に支持され、大外から差し切り2着のギャニョア(Gagnoa)に3馬身の差を付けて勝利し、レース後にスミヨンはザルカヴァの事を「牝馬版ダラカニ」と称した。
ヴェルメイユ賞でも圧倒的1番人気に支持され、スタートで出遅れ最後方からレースを進めることになったが、最後の直線残り300m大外の位置からスパートして一気に追い上げ、先に抜け出していたダーレミ(Dar Re Mi)を残り100mで捉えて、2馬身差で勝利し、無敗でフランス牝馬三冠を達成した。さらに芝状態は稍重だったにも関わらず勝利タイムの2分26秒0は2002年にパリーシェルズ(Pearly Shells)が記録したレースレコードタイだった。
10月にはフランス競馬の最高峰凱旋門賞に出走し、直線で前がふさがるも他馬を弾き飛ばしてユームザイン、デュークオブマーマレードら古馬を相手に2馬身差の圧勝劇を演じた。3歳牝馬としては1982年のアキイダ以来26年ぶり、牝馬としては1993年のアーバンシー以来15年ぶり、そしてサガミックス以来10年ぶりに無敗のまま凱旋門賞を制した。
10月13日に競走馬を引退し繁殖生活に入ることが発表された。初年度の配合馬はダラカニであり、2年目はシーザスターズが予定されている。
同年秋に発表されたトップ50ワールドリーディングホースでは、GI3連勝でブリーダーズカップ・マイルを制したゴルディコヴァを押さえ、牝馬ではトップの127ポンドに評価された(全体では4位タイ)。