◆◆◆骨髄組設立意趣書◆◆◆
バヌアツの食べ物の日記を書いていて思ったんだけど、
「ウニ」って聞けば、
「おおおおぉ〜うまそ〜」と、人のリアクションが良い。
ところが、「骨髄ってうめえよね」と書くと、
「え、そう?考えたことない」という感じ。
でもさ、みんな豚骨ラーメン好きでしょ?
あれ、骨髄のダシだよ。
だから本当は、みんな骨髄好きなんだよ。
でも、「はい、骨髄召し上がれ」って骨髄出されたことがないから良く分からないだけ。
ウニに関しては、
俺実家が海の近くだから、車で五分くらいの磯に行って、
そこでウニとって食えるんだけど、
そこのウニ、本当に美味いんだよね。
普通のウニと、バフンウニてあって、バフンウニの方がうまい。
パコってウニ割ると、夏の太陽に当たった黄色の粒々綺麗でさ、
一個一個の卵の粒がぷりぷりしてて、弾力あって、甘くて美味い。
でも、こんなウニ、普通食べられないでしょ。
寿司屋のウニ、美味いけど、こんなんじゃ無いでしょ。
だから、みんなウニ好きって思うかもしれないけど、
実は本当のウニしらないんだよ。
同様なのは、トロにも言えるよね。
俺実家が海の近くだから(以下略)。
この「ウニvs骨髄」の構造で言えるのは、
ウニは、外見とか、社会的に受け入れられた記号を指していて、
骨髄は、二重の意味で中身なんだけど、
社会的記号としては確立していないものを指してると思う。
そう考えると、前者を求めるのは消費的行動、
後者を求めるは創造的行動だ。
消費的行動は、楽しい!し、悪くはないけど、
問題は、他者が作った価値に振り回されること。
今の現状よりも、
カッコ良かったり、綺麗だったり、スタイル良かったり、お金持ちに生まれたり、家柄が良かったりしたら良いなと思った瞬間に、それは「社会的には、こう言うのが受けている」と自分が思っている事と自分を比較している。
その価値観の主語は、「私」じゃない。
それに近づくための努力は全く否定しないけど、その思考ベクトルは、
自分の置かれている環境に対する感謝には繋がりにくい。
そして、自分の環境に対する感謝がない人は、
水が半分入った自分のコップを見て、
「半分しか水が入ってない」と嘆息して生き続けるけど、
どうして自分が毎日嘆息しているのかその理由には気付かない。
それに、
「本当のウニの味を知らないウニ好きの為の、自分をウニに近づける努力」って、方向が間違ってると思わないかい?
自分のあるがままのウニ(外見・能力・その他)をあるがまま受け入れて、感謝しよう。ウニに関してはそれだけで十分。
でも、自分の骨髄の可能性は無限大だ。
日々の生活を糧として、その意味を考え、自分の頭を使い、
自分の言葉で語り、自分の人生を構築していく。
そうした日々を送ることによって、自分の骨髄の良さは周りからも認められる様になるし、周りの人もそうしたあなたを見て変わっていく。
第一、毎日感謝して成長しながらチャレンジする日々を送ることができる。
私、GONはこのような観点から、真に自分を愛し己の骨髄を極限まで高める同志を募り、彼らに研修の場を提供するとともに、必要な調査、研究、啓蒙活動を行う骨髄組の設立を決意しました。
この骨髄塾において組員は、人間とは何か、自分の天命は何か、本当に美味い食べ物は何かなど、基本的な命題を考察・研究し、真の骨髄力を高め、将来、骨髄あふれる世界の創造に貢献するものと確信しております。
◆◆◆骨髄組 四誓◆◆◆
ひとつ、
骨髄組組員は、己の骨髄度を高める事に全力をつくそう(骨髄疾走)。
ひとつ、
骨髄組組員は、日々の体験すべてを骨髄増強の糧としよう(骨髄増強)。
ひとつ、
骨髄組組員は、一日一日を感謝して過ごそう(ウニ感謝)。
ひとつ、
骨髄組組員は、ウニ好きの隣人ですら、骨髄好きに変えてしまう程の魅力を持とう(骨髄教育)。
弐零零八年 皐月吉日
骨髄組初代組長 GON