本年6月21日&22日までの期間限定コミュです。埼玉県の鶴ヶ島市をご存知ですか? 池袋から東武東上線の急行で約42分、川越の先にあります。高速道路の情報で「鶴ヶ島ジャンクション」はよく聞く名称ではないでしょうか。1966年3月までは鶴ヶ島村で、市になったのは1991年のことです。
鶴ヶ島市では、毎年6月に男女共同参画週間にあわせ「ハーモニーふれあいウィーク」を開いていますが、今年はその特別イベントとして「映画監督・浜野佐知の仕事」が企画されました。これは浜野監督の一般映画3本『第七官界彷徨−尾崎翠を探して』『百合祭』『こほろぎ嬢』を一挙上映するという、本邦初の意欲的な試みです。
しかも、その会場が素晴らしい。シネコンの大スクリーンを使うというのです。東武線で鶴ヶ島駅のひとつ先の若葉駅前に「ワカバウォーク」という郊外型のショッピングモールがあり、その2階の「シネプレックスわかば」が会場です。ここは9スクリーンある最新式のシネコンですが、そのひとつを男女共同参画週間の特別イベントに開放するのですから、大した度量です。主催者が「映画館と市民と行政のコラボレーション」と謳い上げる気持ちもよく分かります。
なお、「ハーモニーふれあいウィーク」の主催は鶴ヶ島市ですが、運営するのは市民で、この特別イベントのために「つるがしまフィルムパートナーズ」が組織されました。上映に関してはこちらが主催となり、鶴ヶ島市とハーモニーふれあいウィーク実行委員会が共催となります。
このようなイベントが成立したのは、鶴ヶ島市三代目市長である藤縄〝レジェンド〟善朗氏の文化発信力が大きく作用しているようです。なにしろ中上健次やドゥルーズを愛読し、浜野監督の『女が映画を作るとき』(平凡社新書)を読んだ感想を、ブログで「姉御の力」と題して書き込むような人です。柳田國男の「妹の力」の愉快なモジリですが、こんな首長が首都圏に存在することに驚異と感嘆を覚えました。(わたしが勝手に「レジェンド藤縄」と呼ぶのは、かつて「川越高校のレジェンド」と称されたことがあるというエピソードを聞き及んだためです)。
●プログラム
6月21日(土)19時『第七官界彷徨−尾崎翠を探して』
6月22日(日)13時『百合祭』(上映後、浜野監督のトークショー「百合祭を語る」)
6月22日(日)16時『こほろぎ嬢』
●料金
各作品とも1000円(自由席)。チケット販売は「ワカバウォーク」1階の鶴ヶ島市民活動推進センター、鶴ヶ島市女性センター「ハーモニー」、市内各公民館など。(メールでの予約あり)
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