平野甲賀(ひらの こうが)
1938年、京城(現在のソウル)生まれ。デザイナー。武蔵野美術学校卒業。在学中の1960年に「日宣美」展で特選受賞。高島屋宣伝部を経て、フリーランス。劇団「黒色テント」や「水牛楽団」などの文化活動の中でデザインを実践、多くのポスターおよび舞台美術を手がける。1964年から晶文社の本の装丁のほとんどを手がけ、同社のイメージを定着させた。1984年木下順二著「本郷」(1983年・講談社)の装丁で講談社出版文化賞・ブックデザイン賞を受賞。これまでに手がけた装丁本はおよそ6千冊に及ぶ。1992年より装丁をリトグラフに再生した個展「文字の力」を内外で展開した。1997年から雑誌「季刊・本とコンピュータ」アートディレクター。2005年劇場「シアターイワト」を立ちあげ、総合プロデューサーとなる。主な著書に主な著書に『平野甲賀 装丁の本』(1985年・リブロポート)『平野甲賀(装丁)術・好きな本のかたち』(1986年・晶文社)、『文字の力』(1994年・晶文社)、CD-ROM『文字の力 平野甲賀の仕事』(1995年・F2)など。