■松尾和子(まつお かずこ、1935年5月17日 - 1992年9月25日 )。
東京の蒲田で生まれ箱根で育つ。
●ジャズに惹かれて歌手となり、米軍キャンプで歌い、キャバレーの歌姫から実力を認められ、「ムード歌謡の女王」とまで呼ばれた。その色っぽい歌い声や匂うばかりの色気は伝説的である。
●甘く切なく悩ましいハスキー・ヴォイスで歌われる名曲の数々は、昭和歌謡史を夜のネオンのように彩った。59年に「グッドナイト/東京ナイトクラブ」でデビューし、続く、和田弘とマヒナスターズと共に歌った「誰よりも君を愛す」が大ヒットし第2回レコード大賞を受ける。翌年の、シャンソン風の「再会」も大ヒットし、名実ともにスターの座を獲得する。その後も映画に出演するなど人気を集めた。1968年の離婚で人気に陰りが出る。しかし1971年頃に起きた「熟女ブーム」で人気が再燃し、テレビタレントや女優としても活躍。しかし、私生活ではさまざまな不幸に見舞われ、必ずしも幸せではなかったとされる。1991年には息子が覚せい剤取締法違反で実刑判決を受け、マスメディアの激しい批判を受け、芸能活動を自粛し、大いに悩む。1992年に自宅の階段から転落。一時は「何でもないから」と床に就くが、その数時間後に帰らぬ人となる。享年57歳。遺作は90年にリリースされた「春来川慕情」。
●没後15年以上経った現在も過去の作品が多数CD化されていることが示すように、今も熱心なファンは少なく無い。
再会
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東京ナイトクラブ
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誰よりも君を愛す
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グッドナイト
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久しぶりね
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