松田権六 1896 - 1986
MATSUDA, Gonroku
蒔絵(まきえ)
重要無形文化財保持者
昭和30年(1955)認定
文化勲章受章者
昭和51年(1976)受章
略歴
明治29年4月20日−昭和61年6月15日(1896−1986)
金沢市生まれ。明治43年(1910)石川県立工業学校漆工科入学、大正3年(1914)東京美術学校漆工科入学、昭和18年(1943)同校教授。22年(1947)日本芸術院会員、25年(1950)文化財保護審議会専門委員。37年(1962)日本工芸会理事長、38年(1963)東京芸術大学名誉教授。同年、文化功労者。
戦後、伝統工芸の復興に尽力
松田権六は、東京美術学校卒業後、早くから美術工芸界の中で頭角を表し、客船の室内装飾や国会議事堂御便殿(ごべんでん)の漆芸加飾などを数多く手掛けました。戦後の混乱期の中から、伝統工芸の復興、文化財保存事業の指導(中尊寺金色堂の保存修理、正倉院宝物の調査など)、国際的な文化交流などに尽力しました。
昭和30年(1955)には、日本工芸会を設立して、日本伝統工芸展をスタートさせるなど、戦後高まった芸術文化の再興の指導者の一人として貢献、多くの後進を育てました。螺鈿(らでん)や平文(ひょうもん)などの古典技法を現代化させ、平和の訪れを感じさせる温雅さ、伸びやかな華麗さが作品に見られます。
著書
「うるしの話」
「うるしのつや」
etc...
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