ルイス・ハインリヒ・マン Luiz Heinrich Mann(1871年3月27日〜1950年3月12日)
ドイツ、リューベックに、豪商マン商会の長男として生まれる。『臣下』、『ウンラート教授』、『アンリ四世の青春』、『アンリ四世の完成』などの主著で、弟トーマスと並び20世紀ドイツ文学を代表する作家となる。
イタリア、フランスの芸術を精神的故郷に持ち、風刺文学を得意とし、官能性、肉感的なヴァリズモ的表現は、弟トーマスとその文体の趣きを異とする。思想家としては社会主義的立場に立ち、常に教養的世俗の目を持って政治、社会と向き合った。それが災いして、弟との対立や、没後50年を経てもなお作家的評価が大きく別れる一因である。
近年、日本でも『ウンラート教授』や、『短編集』の発売など、再評価が進むハインリヒのコミュです。