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1975年神奈川生まれ。小瀬村真美は2005年東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻油画研究領域終了。主な展覧会に個展「四季草花図−春秋ー」(ASK? art space kimura, 2004年)、「Projected Realities: Video Art from East Asia」(2006年、アジアソサエティー美術館、ニューヨーク)、「日本x画展−触発する6人−」(2006年、横浜美術館)がある。
撮影した膨大な枚数のデジタル写真を連続的につなぎ合わせて制作される彼女の作品は、「瞬間」の集積そのものである。時間軸を持つ映像としてわずかに、しかしはっきりと確認できる変化は、そこに映し出されている事物(生物)がただ連続的に存在しているわけではなく、常にその「瞬間」を更新しながらそこに在るという当たり前の事実を提示している。
モチーフはフランシスコ・デ・スルバランの静止画や狩野尚信の障壁画など過去の絵画作品を引用していることも多く、映像化されたそれが強度のある一瞬を積み重ねることで、我々をまた別の世界へと誘う。