パラオ共和国コロール州にある、ベラウ国立博物館(Belau National Museum)は、1955年に設立された、ミクロネシア地域で最も歴史のある博物館です。パラオの伝統文化、歴史(スペイン統治時代、ドイツ統治時代、日本統治時代、米国統治時代、現代)、自然史の展示があります。また、2004年の「太平洋芸術祭」で参加国が持ち寄った工芸品や芸術品も展示されています。
日本統治時代の展示では、街並みの写真や、日本統治時代の建造物の模型、公学校の成績表、南洋庁から伝統首長にあてた感謝状など多彩な資料が、人々の経験談とともに紹介されています。パラオを愛した芸術家・土方久功の彫刻や絵画も鑑賞できます。
博物館敷地内(屋外)には伝統建築物アバイと、植物園があります。また別館は資料室となっています。パラオを訪問する研究者にとっては、貴重な資料の宝庫です。博物館本館内の土産店は、職員が厳選したパラオ産の品々が多く揃えられています。
旧本館は、日本統治時代の観測所の建物です。現本館は、台湾政府の無償援助により2004年に建てられて「第9回太平洋芸術祭」で使用された後、2005年に新館として開館しました。
開館時間: 月−金:8am - 4:30pm 土・日:10am - 4pm 祝日は休館
入場料: 大人5ドル 子供3ドル (土産店だけの入場は無料)
団体料金(6人以上): 大人3ドル 子供2ドル
■日本関係の事業
在パラオ日本国大使館 文化事業「日本統治時代の歴史・文化展」2005年9月30日-2006年3月31日
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国際交流基金事業 平成17(2005)年度 海外展助成事業 「50th Year Anniversary of the Belau National Museum / Japanese Architecture in Palau」2005年9月30日-2006年3月31日
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国際交流基金事業 平成17(2005)年度 「日本のクレイワーク」 (海外巡回展)
2005年12月13日-2006年1月12日
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