27年ぶりの来日公演見ました。
2月13日14日の東京ドーム公演見ました。
オープニングの孤独のメッセージからアンコールのNEXT TO YOU
まで、期待をうらぎらない、というか圧倒的なステージで興奮と感動と充足と
同じ時代に生きてよかったという熱い想いを与えてくれました。
70年代後半からパンクを偽装した音楽史上最強・最高のトリオとして
80年代半ばまでロック・ジャズ・レゲエのエッセンスを見事に折衷させ
並ぶもののいない高い音楽性とPOPMUSICのもつシンプルで洗練されたメロディ
を融合させファンのみならず多くの音楽家に多大な影響を与えた彼らのこと
どれだけの人が長きにわたる再結成を待ちわびていたことでしょうか。
特に今回のツアーはサポートメンバーを入れるわけでなく
スティング(VO&BASS)アンディ・サマーズ(Gt)スチュアート・コープランド(Dr)
のたった3人で織り成すアンサンブルはまさにTHE POLICEをはじめて高校生の時京大西部講堂
のライブの模様を見て目が点になって以来、何も本質は変わっていなかった
特に「シンクロニシィティ・コンサート」では同ALでの音数の多さをシンセシーケンス等でいかに表現したかは当時のMTV全盛の中
映像で目のあたりされた人が多かっただろうが、今回はいくつかのライブ音源でしか聞くことのできない
AL「GHOST IN THE MACHINE」の楽曲特に「マジック」には感動を覚えた。レコードではシンセのG-A-G(onB)-A(onC#)のコードワークを
アンディのシンコペーションで再現。BメロのThing she does magicで開放された観衆のエネルギーが爆発。大合唱の中トランス状態を迎えたのは僕だけではなかったはずです。
AL「シンクロニシィティ」の楽曲では、「walking in your food step」「 King of Pain」
スチュアートが多彩なパーカッションを披露。アフリカンリズムに精通しながらにクラシックPERCUSSIONにも精通する
彼の織り成すポリリズムはそのドラムスタイル同様唯一無比だった。それまでツトムヤマシタや、そうROCKだと同じトリオでプログレ系のRUSHの二ールパートなどと同じように
華麗なパーカッションを叩いていたと思えば、突如マレットをいとも人ごとのように空中に投げ出しドラムセットに戻り強烈なスピードとビートが炸裂する。蜘蛛の手のように長い手でシンバル・タムそしてスネア・ハット
をたたきまくり刻みまくる。一所懸命でどこかヒョウキン。でもその手首の白いサポータ(WOWOWの放映で確認したところ手袋でした。水ぶくれ・血豆防止ですか?)はいつ腱鞘炎になってもおかしくないほどの肉体的消耗があるはず。でもおかまいなし後先考えてないようなプレイは強烈。これぞROCK魂!本当に鮮烈なドラムプレイでポリスサウンドを奏でてくれたスチュアートありがとう。
アンディほど80年代以降に多大な影響を与えたギタリストがいただろうか?1曲目の「孤独のメッセージ」やアンコールでの「見つめていたい」の
低弦を使ったリフワークとショートディレイ処理は日本の当時の歌謡曲やJ-ROCKにも多様された。
しかしみんな知ってのとおりアンデイの魅力は今回のツアーでは聞けなかったが「ブリングオンザナイト」におけるアルペイジオや
「NEXT TO YOU」でのONBEATなストレートロックンロールカッテイングと幅広いが、やはりなんといってもディレイを有効に使ったハーモニックスプレイとシンセギターそして
レゲエ的な裏打ちカッティングだろう。特に今回でもアンコール前の一番の見せ場でみせた「キャント・スタンド・ルージング・ユーから白いレガッタ」への
メドレーだろうAL「白いレガッタ」発表以降必ずライブのクライマックスで見せるこのメドレーはポリスファンなら誰もが知っている。
「キャント」のDmから始まる裏打ちカッティング、パンク的暗さのあるサウンドからDコード1本で引っ張る白いレガッタのホワイト・レゲエの開放感に満ちたピッキングハーモニックスとディレイ処理これこそがまさにアンディ・ポリスの真骨頂だろう。(今回WOWWOWをあらためてみましたが、高校教師同様ギターシンセを多用してました。)「リィオー」から「イエイイエイイエイイエイイエー」からB-D-Aのコード進行でのBASSフレーズまでのトランス的な充足感は皆さん体験されたと思います。最後はフランジャーびしばしのストレートなコードワークでした。ちなみに今回のドーム公演では、
初日はこの部分2回やってくれました。この白いレガッタ(メジャー)とキャント(マイナー)のメドレー曲はライブによってコードのテンションが混在した、インプロビゼーションの違いがあり本当面白いですね。個人的には79年から80年くらいのブレイク寸前の頃が好きです。
そしてSTING。ソロでの知的でクールな活動はSTINGがSTINGであり続けるには充分なほど充実し、必要ではあったと思うけど、やはり底抜けに真面目でひょうきんなステュアートとアンディに囲まれた彼はBAND小僧に戻っていた。僕らのスティングがいた。最高!最高だった!
コンサートが始まるまで少し不安はあったあの全盛期の歌声が聞けるのか?あのJUMPが見れるのか?
若い頃のようにあの空気を突き抜けるハイトーンボイスは少し落ち着いた感はあった。しかし、そんなのは前座の息子にまかしておけばいい
ここ20年のソロ活動はより彼の声を魅力的にし、ポリスの直感的に創作されたであろういくつかの楽曲の奥底にあった深いメッセージ
をいともたやすく解釈し、それまでのコンサートの歌声より深く深く入ってきた。感動だった。
BASSもイバニーズのフレットレスや80年代大流行したスタインバーガー(僕は学生でお金がなかったのでコピーモデルのブライアンバーガーを購入し日夜スティングのコピーに明け暮れた)
ではなく使い込んだフェンダーのプレベだった。奏法もRUSHのゲディリーのような親指を主体としたアルペジオ風奏法を多様した。
当時のプレイよりハイポジションを使ったプレイが多かったのもきっとアリーナツアーを考え
VOCAL処理と同じように音の厚み・多重性・広がりを出すためリミッターやハーモナイザーを使用することを前提としていたのであろう。
彼が敬愛するジャコパスに近づいたリズミカルでシンプルなフレージングのシンコペーションが印象的だった。
昨今オリジナルメンバーでない結成ブームもあるが、あまり結果としては懐かしのになりがちな中で
THE POLICEの今回のコンサートは別格だった。演奏力・独創性・チームワークもより進化し
たった3人で織り成すサウンドはやはり唯一無比であったしこれからもそうだろう。THE POLICEのファンであり続けてよかった。THE POLICEが与えてくれた充足感はどんな音楽にも変えがたい。コンサートをみた長年のファンもみんなそんな心境で会場を後にしたことでしょう。
【WOWWOW放映見ました!】
ライブあらためて見ました。ライン中心の録音なので迫力や臨場感は欠けますが逆にアンディなんかのエフェクト処理がよくわかりました。キングオブペインではピッキングハーモニィクスしてましたが、白いレガッタや高校教師はギターシンセを多用してましたね。懐かしいですね。スティングの高校教師でのフッドペダルKEYシンセもよかったですね。しかし、ステイングのベースプレイは驚嘆の域ですね。親指とプリングを中心にしながら、細かいニュアンスの出し方は本質的なチョッパー奏法(余談ですが、昔日本ではFUSIONブームがあって、チョツパー=ドンパン・ペケペケでただやみくもに早く弾けるとか、全くアンサンブル無視の自分だけ悦にひたる、ひどいBASS奏法ブームありました。、、が、そういうものを例えで出すのものもおこがましいSTINGの神がかりなプリングPLAY)や高校教師では、まるでピックを使ったような8分の刻みと、やはり亡きジャコパスと並び称されるのはこの人しかいないとあらためて関心したのは僕だけではないはず!!少し辛めの文章ですみません。