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自分探しの旅『西遊記』

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詳細 2015年4月16日 18:09更新

ちょっと長い説明ですが、ぜひ最後まで読んで下さい。(ホントに長いぞ)


私の書いている『白道西遊記』は、高校生・大学生(気持ちが高校生の30〜40代の人もオッケイ手(チョキ))に読んでもらいたい「ケータイで読める連載小説」をコンセプトに、2月11日から始めました。

途中、半年くらい休止していましたが、11月30日から復活手(チョキ)
月〜金の毎晩寝る前に、ちょっとずつ書き進めています。
毎週トピックを立てて、そこに付け足して行く形です。

トピックにコメントがつくと、順番が入れ替わりますが、○部○章〜(○)の順番で読んでもらえると話がつながります。

コメントとして、感想・意見・質問など頂ければありがたいです。それを反映して、いつかどこかにまとめられたらいいな、と思っています。
(「ケータイで読める連載小説」のメルマガとして、多くの人に配信するのが夢です)



突然ですが皆さん、『ソフィーの世界』って知っていますか?

ノルウェーの高校の哲学教師ヨースタイン・ゴルデルという人によって1991年に出版されたファンタジー小説です。少年少女に哲学への手ほどきとして読んでもらうよう構想された作品で、世界各国語に翻訳され、全世界で約2300万部以上を売り上げたベストセラーとなりました。

基本的にファンタジー小説ですが、同時に哲学入門書の要素もあり、哲学の歴史にそってソクラテスからサルトルまで、著名な哲学者やその思想が登場します。主人公の名は哲学(フィロソフィー)という単語にちなんで名付けられています。

主人公、ソフィーはごく普通の14歳の少女。 しかし、ある日、不思議な手紙を受け取ります。そこにはたった一言「あなたはだれ?」と書いてありました。続けて2通目には「世界はどこからきた?」という問いが投げかけられていました。2通の手紙を受け取ってから、ソフィーはこの問いに答えるべく、手紙の差出人である謎の哲学者から、哲学講義を受けることになります。



「哲学」というと、難しいもの。自分とは関係のないもの。
と思っている人が多いですが、分かりやすく教えてくれる人から、しっかり学んでみると、実は大変面白いんですよ。
なぜなら、「自分とは何か」「自分はなぜここにいるのか…私の運命とは」「自分は本当は何をしたいのか」「自分のなすべきことはいったいなんなのか」という疑問は、誰しも思春期におこすからです。思春期におこさなくても、受験のとき・社会に出るとき・子供が生まれたときなどに考える人もあります。中には晩年になってはじめて取り組む人もあります。
要するに、どんな人でも必ず一度は考えることなんです。



作者のヨースタイン・ゴルデル氏は、高校の哲学教師として、何とか高校生に哲学を嫌わずに好きになってもらいたい、この問題に真面目に取り組んでもらいたいと日々考えていて、それがファンタジー小説という形で花開いたのですが、彼は日本でのテレビインタビューで次のように語っていました。

「大切なのは疑問をもつことです。『ソフィーの世界』は読者がそれぞれ大切なものを見つけるための本です。いわば哲学への入り口にすぎません。しかし、この本には、西洋哲学のことしか書いてありません。日本の若い人たちには仏教や東洋の哲学を学んでほしいと思います。」



高校生くらいのときから東洋思想が好きで現在は仏教講師をしている私は、彼のインタビューに心が動かされてしまいました。

それで、東洋版『ソフィーの世界』として、この物語を書き始めたわけですが、なぜ『西遊記』なのか。
それについては、また時間があるときに、書き足したいと思います。


ともかく参加して、読んでみて下さい。

個人的にはマイミクも募集中です。(管理人より)



【以下、3月29日の書き足し】

毎晩思いつきで書いているような展開でしたが、実はこの連載をしている最大の目的は、『西遊記』という物語を進めながら、私の先生の書かれた仏教の本の中にある文章を引用して、皆さんに仏教の教えにふれてもらうことです。

物語の大筋としては、第1部は太宗と三蔵という、二人の求道者を描きました。
表面的には、太宗は民衆の幸福を願い、三蔵は自己の幸福を追求する、というキャラクターです。よって三蔵法師は、自己の人生を探求する目的と共に、太宗の願いである「大衆を救う道」を知り得る使命をも担って旅に出ることになります。

第2部では、三蔵法師を乗せて天竺まで行くことになる玉竜(馬)と、ある意味この西遊記の主人公ともいえる孫悟空が登場してきます。

第3部では、さらに猪八戒と沙悟浄を加え、一行は天竺を目指すことになります。

玉竜も悟空も、八戒・悟浄も、それぞれがそれぞれの価値観で「幸福」を目指しており、そのキャラクター達がおりなすドラマは、きっと楽しいものになっていくのではないかと思っています。

これまでは、太宗と三蔵の二人の会話か、三蔵の回想だけでしたので、物語に変化がなく、退屈な印象を与えてしまったかもしれませんが、いよいよこれからが本番です。

おそらく天竺までは10部構成くらいになる予定です。
長い長い旅になります。

どうかよろしくお願いします。





※検索ワード

三蔵法師、孫悟空、猪八戒、沙悟浄、釈迦、仏教、儒教、道教
倫理、心理学、宇宙、天文学、宗教学、
夏目雅子、堺正章、西田敏行、岸部シロー、深津絵里、香取慎吾、
なぜ生きる、何のために生きる、なんのため、人生の目的、生死

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カテゴリ
学問、研究