スティグレール,ベルナール
[スティグレール,ベルナール][Stiegler,Bernard]
1952‐。ラジオ技師の家に生まれる。政治犯として服役中に、哲学者となる。情報学の後、哲学を学び、デリダの指導により哲学博士号を取得。ペルピニャン大学講師、コンピエーニュ工科大学教授を経て、IRCAM(現代音楽と音響についての研究所)所長。その間、国立フランス図書館のデザインに携わり、また国立視聴覚研究所(INA)副所長として、フランスの重要なメディア政策に関わる。カント、ハイデガー、シモンドン、フッサールの読み手であるほか、ルロワ=グーランをメディア論的に読み直したパイオニアでもある。現代の資本主義文化を「記憶産業」を鍵言葉に鋭く批判する。技術・政治の分野を中心に幅広く哲学を展開している。