水族館などでペンギンが水辺をうろうろしながら、水の中に飛び込むのをお互いに「お先にどうぞ」と譲りあっているような光景を見たことはないでしょうか。
一見微笑ましい光景ですが、その背後には自然界における生存をめぐる厳しい条件が隠されているといいます。
氷雪の上に棲むペンギンにとって地上には餌になるようなものは何もありません。
海に飛込んで餌を捕らなければ死んでしまいます。
しかし、海中にはトドやシャチなどのペンギンを食べようとする敵が潜んでいたりします。
無闇に飛び込むのは、非常に危険なのです。
しかし、危険を冒してでも海に飛び込まなければ、いつかは餓死してしまいます。
できれば、誰か他のペンギンが飛び込んで安全が確認できてから自分は飛び込みたい。
そうこうしている間に1匹のペンギンが海に飛び込みます。
食うか食われるかの不確実性の下で、真っ先に海に飛び込む最初のペンギンがいるからこそ、群れ全体にとって事態は切り開かれるのです。
誰かが道を切り開かなければ群れ全体が餓死してしまうかも知れない状況に晒されるという意味では、人間もペンギンと同じかも知れません。
未来が見渡せないまま、不確実性の海に飛び込まなくては生き残れない状況はビジネスにもあります。
ただ、ビジネスシーンでは、氷雪で暮らすペンギンとは異なり、無理に先の見通せない海に飛び込まなくても、そこそこ餌が残っていたりします。
そのことがより一層、不確実な海に飛び込むことを躊躇させますが、それでも、いつかは飛び込まなくては地上の餌もなくなることくらい、誰もがうすうすわかっていたりします。
英語圏では、勇気を持って新しいことにチャレンジする人のことを「最初のペンギン(first penguin)」と呼びます。
そんなタクマシク生きていきたい!!と願う人のコミュです!!