ジネット・ヌヴー(1919.8.11〜1949.10.27)
Ginette Neveu
フランスの天才ヴァイオリニスト。
夭逝してしまったがために知名度は非常に低いが、他の追随を許さない精神性、情熱、気品、そして独特の音色を持つ最高のヴァイオリニスト。
略歴
7歳の時にパリでデビューし、ブルッフを演奏しパリ市から栄誉賞を授かる。
9歳で大ヴァイオリニスト、ジョルジュ・エネスコに師事。演奏について師匠と意見が一致しない時もヌヴーは自分の意見を通したという。それに対してエネスコはヌヴーの類まれな才能を把握し、彼女を認めた。
15歳より4年間ベルリンでカール・フレッシュに師事。
フレッシュは「・・・・・・あなたは天から贈り物をさずかって生まれてきた人だ。私はそれに手をふれて、あれこれしたくはない。私にしてあげられるのは、いくらかの、純粋にテクニック上のアドヴァイスぐらいだ」との言葉を残す。
16歳、第1回ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクールで26歳のオイストラフ、7歳のイダ・ヘンデル、12歳のヨゼフ・ハシッド、28歳のアンリ・テミアンカ他を大差で破り優勝。本格的な演奏活動を開始する。
しかしその14年後、アメリカ演奏旅行へ行く際に兄のジャン・ヌヴーと共に飛行機事故で帰らぬ人となる。享年30歳。
ヌヴーの録音はモノラルだが、十分に彼女の才能、表現、音楽性を感じ取れる。
有名なものはブラームスの協奏曲、ベートーヴェンの協奏曲、小品集。
どれもヌヴーにしか演奏できない鬼気迫る独特の表現により、ヴァイオリニストの歴史に名を残している。
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