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「何やアレ?」
「アカン、メッチャ食いたい」
「に、逃げんな、逃げんな。逃げんな。何でこんな逃げとんねや言うたら、コレ新鮮やからや。新鮮なもんはウマいと聞いとるさけな、うん。これぐらい逃げてくれた方が逆に捕まえた時の事を考えたら、価値がある言うもんや。まそれにしても、逃げんな、逃げんな。」
「あぁ、ウマい。ウマいわ、コレ。ま、思った程新鮮やないけども、うん、でもまあ思ったぐらい、同じぐらいウマいのはウマいわ。エエわぁ。」
「ニャー!!!」
「何やアレ?」
「アカン、メッチャ食いたい」
「逃げんな、逃げんな。逃げんなよ、お前。何でこんな逃げるか言うたら、新鮮やからや。新鮮なもんはウマいと聞いとるさけな、うん。これぐらい逃げてくれた方が、逆に価値がある言うもんや。ただまぁ、あんま逃げられて食われへんかったら、その価値もアカンねんけどな。あぁ、逃げんな、逃げんな。」
「あぁ、メッチャウマい。新鮮なもんはウマいと聞いとるさけな、うん。までも、うん、思った程あんな逃げてた程新鮮とは思えへんねんけど、でも思った通りのウマさは保ってるからウマいわ。」
「ニャー!!!」
「何やアレ?」
「アカン、メッチャ食いたい」
「逃げんなや、ほれ。ごっつ逃げてるやんけ。なんでこんな逃げんとんねん。これ、あっそうや、これなぁ新鮮やからや。新鮮なもんはウマいとおばあちゃんから聞いとるさけな、うん。でもこんだけ逃げられたら捕まえられへんかもしれへんけど、でももし捕まえることができたとしたらそんだけ新鮮なもんやからウマいもん捕まえたことになる訳や。」
「うわっ、めっちゃウマい。えぇっ?そんなでも思ってた程新鮮やないけどな、ウン。ま、新鮮なもんはウマいと聞いとるさけな、うん。ま、でもウマいのは、やっぱ捕まえただけの価値はあるいうやな。」
「ニャー!!!」
「何やアレ?」
「アカン、メッチャ食いたい」
「逃げんなや。逃げんな、逃げんな。うわっ、こんな逃げるヤツ初めてや。こんな逃げてるでぇ。新鮮がその逃げのパワーの源になっとるからや。新鮮なもんはウマいと誰やわすれたけど聞いとるさけな、うん。これウマいんとちゃうかなぁ、捕まえたときはな。捕まえたときはやで?うん。」
「うっ、わっ、ウマい。やっぱ、ウマいわ。新鮮じゃないかもしれんけど、なんであんなに逃げてたんか今になってみるとあんまわかれへんけど、やっぱウマいわ。ウマい。」
「ニャー!!!」
「何やアレ?」
「アカン、メッチャ食いたい」
「うわっ、メッチャ逃げてる。恐っ。ちょっと恐いわ。こんな逃げてると逆に恐いわ。でもな、恐いぐらい逃げてるやつは新鮮やと聞いとるな、うん。新鮮なもんはウマいと聞いとるさけな、捕まえた時はウマいんやろなぁ、これ。でもなぁ、こんな逃げられたら、逆にやりにくいわ、うん。そんな新鮮やなくてもええから、もうそんな逃げんな。逃げんな。」
「うわっ、ウマっ!ごっつ、ウマいわ。新鮮やからや。うわー、なんやこれ。新鮮なもんはウマいと聞いとるさけな、うん。でもまぁ、そんな新鮮かって言われたらちょっといまいち疑問なところはあるけど、いやでもなウマさはこれはウマいなぁ。」
「ニャー!!!」
「何やアレ?」
続けようと思えば続く
【第一話】魚編
【第二話】コタツ編
【第三話】うんこ編
【第四話】塀編
【最終話】国道編