セイコーが世界に先駆けてクォーツ式腕時計「アストロン(35SQ)」を発売したのが1969年のクリスマス。
機械式時計はもちろん、次世代の主流と目されていた音叉式をもはるかに凌ぐ精度を誇るクォーツ式腕時計。
「Someday all watches will be made this way」
かつてセイコーが70年代に掲げたキャッチコピーです。
その言葉通りクォーツ式腕時計は世界の腕時計の勢力図を塗り替え、一時はスイスを中心とする機械式時計を存亡の危機に陥れ、現在に至るまで腕時計の駆動方式の主流を占めています。
ところが1980年代以降、高級機械式時計の復権、そして安価なクォーツムーブメントとそれを使用した安価な時計の氾濫で、現在では特に機械式の時計好きの間では「クォーツなんて」などと蔑まれるようになってしまいました。
しかし決してクォーツ式が機械式に比べて劣っているわけではありません。
クォーツ式が台頭してきた70年代から80年代に掛けては、機械式では決して成し得なかった高精度の実現を初め、当時の技術者たちが心血を注いで作り上げた実に魅力的なクォーツ式腕時計が存在しています。
ここはこれら「オールドクォーツ」の魅力を語り合うコミュニティにしていきたいと思います。
トピックはどうぞご自由にお立て下さい。