プラグマティズム
プラグマティズムとは「行動」を意味するギリシャ語のプラグマ(pragma)に由来し、従来の考え方とは異なる独自の方法論により真理を導き出すところに特徴がある。
観念論的で形而上的な机上の理論により真理を導き出すのではなく、現実に即してみて多数の支持を得られるかどうか、あるいは実用的な損得に応じてどれだけ利益を得られるかによって真理か否かを判断する。
つまり、特定のイデオロギーをさすものではなく、寧ろどちらかといえばあるイデオロギーの正否を確かめるための測定方法のようなものに近い。
この徹底した現実主義は、仮説だけでは真理だと認められず、計算や実験や観測などを経て仮説を裏付けるデータを導き出すことにより、はじめてそれが真理とされる実証主義や反証主義といった科学の方法によく似ている。
また、観念論や形而上学をできるだけ排するところは唯物論との類似性も指摘できるが、唯物論のように特定のイデオロギーとはならないところにプラグマティズムの特徴がある。
また、現実に即してみて多数の支持を得られるかどうか
によって正否を決める点は民主主義の精神と類似点が見られ、実用的な損得に応じてどれだけ利益を得られるかによって正否を決める点は資本主義や近代合理主義の精神と類似点が見られる。
科学哲学のコミュやパース、ジェイムズ、デューイなどの個別の学者のコミュはあったのにプラグマティズム全体に関するコミュは無かったので立てました。管理人自体まだまだ勉強中なので説明文に間違いがあったら一言ご指摘をお願いします。
キーワード
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