■12系客車
12系客車とは、国鉄が1969年(昭和44年)から1978年(昭和53年)まで、合計603両を製造した急行形座席客車のグループである。
当初から冷房装置を搭載し、また自動ドアの客車初採用などの改良で、旅客サービスや安全面の向上に大きな成果を挙げた。このほか、客車初の分散ユニット型電源システムによる電源供給の効率化が図られ、2段式ユニット窓やFRP部材の採用などでコストダウンをも図るなど、多くの技術面でその後の国鉄客車の基本となった車両である。
国鉄末期には大量に発生した余剰車をベースに、普通列車仕様化(12系1000番台及び2000番台)やジョイフルトレインへの改造、また民営化以降はアコモデーション改善改造等が行われ、形式・番台区分が一層細分化されている。
■14系座席客車
14系座席客車とは、12系客車の設計を基本とし183系特急形電車と共通の車内設備をもつ特急形車両として1972年より設計・製造された形式が14系座席客車である。波動輸送(臨時列車)用として増備されたことから、普通車のみが製造された。
客室は上記の通り、座席、冷房装置、窓框の高さなど183系電車の普通車とほぼ同一である。車体の屋根高さは12系客車よりも10cm低い3,520mmである(本形式のAU13形ユニットクーラーには、冬季でも運転可能なように送風ファンの上にカバーが付けられていることから12系のAU13形よりも高さが10cmほど高い。そのため、車輌限界内に収める為に屋根高さを10cm低くして対応した)。また、同じ特急形でも電車・気動車と異なり、窓部の側構は内傾しておらず垂直である。
ここでは、12系・14系座席客車の登場時から現在に至るまで、地味ながら影の立役者的存在の同形式を研究し、また同形式の原型車からジョイフルトレインなど改造車語り合うためのコミュです。
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