日本を代表する碩学、簡野道明氏の不朽の勞作『字
源』。
「字源編纂の縁起」で氏が述べている様に,「文字
の闢まだ越えやらぬ旅人は道の奥をばいかで知る
べき」であるなら凡そ,日本語,就中,漢字漢文学
・研究を志し親しむ人にとっては座右になくてはな
らない一册が此の『字源」であろうと惟います。時
は流れて簡野氏の偉業は『新字源』に受け継がれて
いますが,「讀書の力,年年に減退して,經學明か
ならず,人人貸利に汲汲として,禮儀廉恥の四維漸
く將に強弛せんとす。加之徒に西歐物質的文化に眩
惑して,東洋精神的文化の精華たる漢字漢文を蔑視
するの結果は,修辞の法を閑却して,文章日日に蕪
穢に陥り,藝文漸く地を掃はんとす」(前言)は今
日愈々,確かな物になっていると念います。
『字源』の愛読者,或いは『新字源』,また漢字漢
文を通じた字書と言葉に関心を寄せる,男達の場と
してこの『字源』コミュニティーの扉を男達に開け
るものです。
参加資格は:
手許に漢字字書を一冊
ノオト
鉛筆
だけです。