日本の首領シリーズ(東映)

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詳細 2015年1月4日 13:59更新: 東映オールスターキャストで「日本版ゴットファーザー」と銘打った第1作から続く、東映実録路線最後のシリーズ「日本の首領シリーズ」のコミュニティを作りました。

1977.01.22　『やくざ戦争　日本の首領』　東映京都

［監督］
中島貞夫
［脚本］
高田宏治
［出演］
佐分利信／鶴田浩二／菅原文太／千葉真一／松方弘樹／梅宮辰夫／高橋悦史／渡瀬恒彦／西村晃／成田三樹夫

［解説］
シリーズ第1作。飯干晃一の原作をオールスター・キャストで映画化。男の世界を描き続けてきた東映の集大成といえる大型シリーズ。暴力侵略と政財界とのコネクションによって全国制覇をめざす、日本最大の暗黒ファミリーと、それを率いる《ドン》の存在を通して描いた壮大な人間ドラマ。昭和41年秋、西日本最大の組織を誇る中島組に新興企業グループの専務・島原が訪れ、首領である佐倉一誠に社長のスキャンダル問題の解決を依頼した。その代償として、西日本優良企業による、半永久的な献金組織を申し出たのであった。暴力組織の相互依存。しかし、中島組の若頭・辰巳は、あくまでも暴力による全国制覇の夢を抱きつづけていた。黛敏郎が音楽を担当。

1977.10.29　『日本の首領　野望篇』　東映京都

［監督］
中島貞夫
［脚本］
高田宏治
［出演］
佐分利信／三船敏郎／松方弘樹／菅原文太／岸田今日子／金沢碧／高橋悦史／成田三樹夫／藤岡琢也／金子信雄
［解説］
シリーズ第２作。昭和46年、勢力を回復した中島組は、関東進出の第一歩として桜商事を作る。東京の暴力団松風会の会長・大石剛介は右翼の大物・大山規久夫を顧問に迎えて、暴力団連合“関東同盟”を結成し、これに対抗する。ジャパンシップ社乗っ取り事件、東南アジア・ガルダネソス国営石油利権争奪と両者の対立は、国際的に発展した。二人の首領の存在が日本の財政界を揺さぶっていく。飯干晃一原作の壮大なドラマをオールスターキャストで映画化。三船敏郎が暴力団会長に扮して登場する。黛敏郎が音楽を担当。

1978.09.09　『日本の首領　完結篇』　東映京都

［監督］
中島貞夫
［脚本］
高田宏治
［出演］
三船敏郎／佐分利信／片岡千恵蔵／菅原文太／高橋悦史／佐藤慶／西村晃／渡辺文雄／待田京介／金子信雄
［解説］
シリーズ完結篇。東の首領・大石剛介（三船）と西の首領・佐倉一誠（佐分利）の対決に、政界の首領・大山喜久夫（片岡）は任侠団体の統一合体を提唱するが、佐倉も大石も乗ろうとしない。そして、サイパン島の利権をめぐり、日本列島を震撼させる三つどもえの争いが展開する！政財界の黒幕・大山は病に倒れたが手術の結果、九死に一生を得た。大山は大日本同志会を結成、任侠団体の統一を唱えるが、佐倉・大石ともに同意せず三者は虚虚実実のかけ引きをくり広げる。一千億のサイパン島開発プロジェクトをめぐって首領戦争は最終局面を迎える。最後に誰が生き残るか!?飯干晃一原作の壮大なドラマをオールスターキャストで映画化。黛敏郎が音楽を担当。

1977.05.28　『日本の仁義』　東映京都

［監督］
中島貞夫
［脚本］
神波史男／松田寛夫／中島貞夫
［出演］
菅原文太／鶴田浩二／千葉真一／岡田茉莉子／フランキー堺／藤田進／岡田英次／佐藤慶／成田三樹夫／林隆三
［解説］
「やくざ戦争　日本の首領」に続いて製作された大作シリーズ《「日本」三部作》の一つで、実録やくざ映画の大作。新聞記者がスッパ抜いた政財界のスキャンダルが、後に日本全土を震撼させる凄絶なやくざ戦争へと発展していくさまを、多彩な人間模様を織りまぜながら描く。仁義を通すべく人殺しの道を突っ走る菅原の狂おしさが、沈着な鶴田浩二との対比でくっきりと浮かび上がる。

1979.10.27　『日本の黒幕』　東映東京

［監督］
降旗康男
［脚本］
高田宏治
［出演］
佐分利信／田村正和／松尾嘉代／江波杏子／梅宮辰夫／田中邦衛／有島一郎／島田正吾／狩場勉／中尾彬
［解説］
航空機売り込みに絡む不正事件で、外為法違反、脱税容疑で追求を受ける総理と、それを作り上げたフィクサーとを軸に、政治を動かす人間の狂気と、それに押しつぶされていく人間群像を描いた野心作。一国の総理を決めることも消すことも可能な男「黒幕（フィクサー）」といったい何か？東映実録ヤクザ映画の系譜に入るが、アクション・シーンは抑えて、人間ドラマを重視した物語となっている。