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実は、このドラマ、一度も観たことがないのですが、たまたま辿り着いたHPで知って、レギュラー出演者とゲスト出演者の顔ぶれを見、あ〜、観たかったなぁ…と思ったのでした。
シリーズ13話を1話ずつトピ立てしております。ご覧になりたい回にポーンと飛んで下さいね。
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1980年10月7日から(毎週火曜日21時〜)日本テレビ系列で、ワン・クール13話だけ放送された勝新太郎主演・脚本・監督のテレビ作品である。勝新の演出は全部で8話。
斬新で、意欲的な作品であった。
しかし、視聴率は全く奮わなかった。たぶん、回が進むにつれ、視聴率は落ちていったと思われる。
当時、批判の声はいろいろあった。
話がわかりにくい。
(脚本は大雑把な枠、つまりハコしかなく、演出は殆ど即興だったと思われる。勝新と一番組んだ森田富士郎のカメラワークは、即興演出とは思えない天才的な操作をしている。凝った画面作りだったが、前半の方は特に物語の説明が不親切で、視聴者の想像力に訴えるところが多かった。また、勝新の役はいわばヤクザ刑事なので、捜査の常道を取らずに、裏捜査という設定があり、一般の視聴者にはそういった設定が理解できなかったと思われる)
暴力刑事の話である。
(勝新扮する警視Kはもちろん、Kの部下達はきちんと背広を着ておらず、ラフな格好をしている。つまり最初から組織を逸脱した刑事達なのだ。暴力あり、おとり捜査ありの裏街道。とてもお茶の間で楽しめるような話ではない。後年、NHKが『新宿鮫』をドラマ化した時、警察の隠語を字幕で解説していたが、『警視K』では何の説明もなく、ナマの暴力がそのままテレビに持ち込まれていた)
セリフが聞き取れない。
(即興のセリフをシンクロ録音したため、ボソボソ呟くようなセリフが多く、しかもそれが物語を理解するのに重要なセリフだったりする。そのため、話が理解できないという欲求不満を視聴者が抱えたまま、ドラマが進行していく)
勝新の娘・奥村真粧美がKの娘役で出演しているが、素人芝居である。
(彼女は全く芝居をしていなかった!当時17歳)
テーマは何だ?
(物語は単純でギリギリの人間ドラマであった。人間描写で見せるドラマであって、物語のおもしろさで見せるドラマではなかった)
番組の視聴率が低下する理由はいろいろで、ほんとうにクダラナイ場合もある。しかし、世の中より先行し過ぎているために理解されない場合もあるのだ。勝新の『警視K』はあまりにも先を行き過ぎていた。
おそらく現代でも理解する人はそう多くはないだろう。『警視K』の世界は基本的には暗くて、視聴者のテレビドラマの見方が変わったとも思えないからだ。現在は、同じ刑事ものでも『踊る大捜査線』など、ずいぶん甘く軽いノリで見られるドラマが主流である。
企画:岡田晋吉・久保寺生郎・斉藤恒久
プロデューサー:加賀義ニ・真田正典・市古聖智
制作:勝プロダクション
音楽:山下達郎 ♬(主題歌は山下達郎が唄う「マイ・シュガー・ベイブ」 )
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CS〜「日本映画専門チャンネル」(707ch)&「時代劇専門チャンネル」(718ch)《勝新太郎没後10年特集》(2007年6月8日〜)放送をきっかけとして立ち上げております。