金山明

詳細 2016年1月9日 16:01更新: 金山明（1924‐2006）

戦後の重要な芸術運動、「具体美術協会」のメンバー(1955～65年退会）として知られる作家です。

初期の作品に見られる極度に絵の要素を切り詰めた禁欲的なドローイング、絵画等や、「具体」時代を代表する足跡の作品やバルーンの立体等、とくに自走する玩具の車に描かせた作品は、個人の表現領域に無機質な機械を持ち込む試みとして、美術史に重要な足跡を残しました。

ミニマル、アンフォルメル（不定形）、図式、記号など、表現は様々ですが、金山の作品に一貫して窺えるのは、「見えないもの」への関心と、個人的、身体的要素を極力排し、作品の自律性を保持しようとする姿勢です。