市中の山居ー茶庭・坪庭
市中の山居とは、
都会(市中)の中にある草庵(山居)という意味の、
室町時代に千利休による
「茶の湯の精神」から生まれた表現で、
今日でも庭を語る上で
忘れてはいけない言葉になっています。
たとえば、ベランダに植木鉢を置いたり、
リビングのテーブルに花を飾ったりすることの
感性のルーツともいえるのです。
それがまさしく「市中の山居」の精神であり、
日本庭園では茶庭に設けられた飛び石や、つくばい、
小さな庭を屋敷内に設ける京町家の坪庭といった空間に
生かされています。
町に暮らすひとたちがなかなか行けない
山や谷、川、湖など、
あらゆる大自然に憧れと尊敬を持ち、
それを日々の身近な暮らしの中に凝縮して
再現させたものが「庭」
ベランダガーデン、寄せ植えやプランター栽培、
観葉植物など、
ありとあらゆる日々の暮らしのなかで
大自然を髣髴とさせるものを
じょうずに配置するエスプリを
私たちの生活にも活かしたいものです。
「私の『市中の山居』」を作りたい。」
そんな方たちのためのコミュニティです。