ただの変な顔の白髪のオジサンではない!
人を騙すオリンピックのようなF1の世界で、長い間、ゴールドメダル・ホルダーとして君臨するバーニー・エクレストンさま。「彼はマフィアのように振る舞う」などと揶揄されれば「ように、じゃない。私はマフィアだ」と返す肝っ玉な父さん。
彼こそが人生のお手本であり師匠であると心から崇拝するコミュです。
−−−−【師匠の略歴】−−−−
今や世界的な大富豪、Bernard Charles "Bernie" Ecclestone、バーニー・エクレストン。言わずと知れたF1の全世界興行統括団体FOM(Formula One Management)のCEOである。この他、FOA(Formula One Administration)のCEOも務めるが、この2つの団体の関係は「F1関係者でもよくわからん」と言うほど実に複雑なのでスルーしてください。
エクレストン自身も、F3レーサーとして1951年(21才)イギリスGP、F1では1958年(28才)モナコGPに参戦するなどの経歴がありますが、この頃のエクレストンはパっとしません。
彼が台頭するのは、ブラバムのオーナーを経て、フランク・ウイリアムズ、ケン・ティレル、マックス・モズレーという淙々たる面々と、FOCA(Formula One Constructors Association)を設立し、モズレーと共に自らFOCAの代表者に就任した頃から始まります。
メンバーの中で唯一、弁護士資格を持っていたことをイイコトに、当時のモータースポーツ界で絶対的な権力を奮っていたFISA会長ジャン・マリー・バレストルに正面から喧嘩を売り、F1ビジネスの美味しいところを次々と手中に収めていきます。世に言う「FISA・FOCA戦争」で勝利したエクレストンは、FOPA(Formula One Promotions and Administration)を設立。レース賞金、テレビ放映権料、レギュレーション決定権といった、F1の根幹を牛耳るようになったのです。
さらに1990年代にはSLEC(Slavica Ecclestone)という持ち株会社を設立。この傘下にFOH(Formula One Holdings)、FOA、FOMなどの組織を構成するようになると、「本人もよくわかっていないらしい」と言われるほど複雑な組織になってしまいますが、今日はアブダビ、明日はバーレーンと、とても“そろそろ80才”とは思えぬ活動を続ける凄い男。2005年には、バイエリッシュ国立銀行、リーマンブラザーズ、JPモルガンの3社連合が「エクレストンは独禁法に抵触する」とクーデターもどきの活動を起こしますが、この裏にはトヨタ自動車もいるとの噂が広まりました。この時、エクレストン派として彼を助けたのは、他ならぬロン・デニスとフラビオ・ブリアトーレの2大巨頭。この辺のオジサンたちのバランス感覚は、まさに男の仁侠道のよう。
ちなみにバイエリッシュ国立銀行とは、ドイツはミュンヘンにある国債発行を主な業務とする特殊銀行。要はハゲタカ・ファンドの金庫として使われただけの存在です。Fuck リーマン&モルガン!
妻のスラヴィカ・エクレストン(Slavica Ecclestone)は、クロアチア人の元ファッションモデル。見た目も言うことも、かなりな強烈キャラとして有名。ちなみに、時々、彼のことを「エレクストン」という人がいますが「エクレストン」です。スペルの「Ecc」で覚えましょう。