何をするにしても、上手いヤツとそうでないヤツの差ってのはある
大抵の人間は上手いヤツに対して、"センスがある"って言葉を使う
人より上手いヤツは確かに多少、並の人よりセンスがあるのかも知れない
だけど、センスはあくまで"センス"そのもの
才能とは求める人間に与えられたものではない
"センスがある"という、ひと言ですませていいのか?
「センスがあるから練習しなくても上手くいく...ちょっと練習すれば完璧、やっぱりアイツは凄い」
勘違いするな
何にしても上手くなるためには練習が必要
たいていの人間は逃げ道を作りたいだけ
努力したふりをして、追いつけなくて
アイツらはきっと妥協してない
自分にウソがつけない
たいていの人間は、アイツらが練習してるところは見ない
なぜなら、自分にとって都合が悪いから
ただ1つのよりどころである逃げ道が無くなるのだから
「アイツらはセンスがあるから練習しなくても上手いんだ」
「オレたちにはそれがないから、練習しても全然上手くなれやしない」
逃げ道は自分で作るものじゃない
自分が何かに押しつぶされそうな時に、誰かが救済措置として逃げ道を作るんだ
自分で逃げ道を作ることを覚えた人は、押しつぶされそうな危険が近づいただけで逃げ道を作り始めるんだろう
彼らも何度か押しつぶされそうになった時があるはずだ
でも、きっと徹底的にそれに反抗したはず
「オレたちはこんなレベルじゃない!まだ上に行ける!諦めるな、可能性を捨てるなっ!」
逃げ道を作らずに、力強くそこに立ち止まった
彼らは、それには負けなかった
結果、彼らはまた強くなった
ホントに負けそうな時、誰かが初めて逃げ道を作った
でも、彼らは逃げ道に入ることを拒んだだろう
人間として大きくなれるのは、彼ら以外にいない
たいていの人間は、彼らの努力を見て見ぬふりをする
逃げ道が欲しいがために
何も変わらない
何も進まない
凡人は変わろうとしない
ぬるま湯にどっぷり浸かって
視点を変えろ
やっぱ彼らは凡人の何倍も練習している
それを見ることなしに、"センス"の一言で片づけるな
何より、彼らに失礼だ
凡人は、逃げ道を捨てるところから始めよう
彼らの練習を直視しろ
目をそらすな
同じくらいの努力じゃ、何も変わらない
オレらは彼らの何倍か努力して、初めて差が縮まる
失敗しても絶対、下を向くな
誰もが通ってきた道なのだから
彼らよりちょっと遅く、その道を通っただけだ
変わりたいという気持ちを強く持て
負けたくないという気持ちを強く持て
「自分を変えたい、自分に負けたくない」
具体的な目標を強く持て
長期的でもいい、短期的な目標でもいい
「あいつらを見返してやる」
キツくなったら思い出せ
あの、みじめな頃を
また、あの時に戻りたいのか?
そこで戻るようなら、所詮はお前の気持ちなんてそんなもんだったんだ
今、自分の通ってきた道を振り返って見ろ
そこには、みじめな姿をした昔の自分がいる
傷をなめあうだけの馴れ合いの関係の仲間の姿
隣を見ろ
互いに競いあおうとする仲間がそこにいる
心から同じ目標に向かっていく仲間がそこにいる
前を見ろ
アイツらの背中には、少し近づいたか?
もう少しで手が届く
自分の手のひらを見ろ
あの頃とは違う、自信に満ちあふれた手がそこにある
これまでもこれからも、その手ですべてを掴むことを考えろ