帰り道の先には何がありますか?
家、家族?
毎日外に出て家に帰っての繰り返し。
私のような壊れた破片が戻るところなんて無いのでしょう。
自分のエゴで作り上げた帰り道。目標、夢…。
はかないものです。
私の身体という有機物から解放されたならば私は風になりたい。
風化することで還るのです。それが今の唯一の望み・・・。
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そう、書き残して突然、彼女は去ってしまいました。
わたしにとって、とても大切な友人でした。
美しく、強く、その分脆いひとでした。
残されたわたしにはなにもできません。
ただ、彼女をずっと、忘れないでいること。
彼女の分まで丁寧に生きること。
そうして、彼女を語り継ぐこと。
それだけです。
駆け抜けていってしまった、大切な友人、石井莉央さんと
心を病んで、悩み、立ち止まっているすべてのひとに捧ぐ
2007年 如月の晴れすぎた空の下で
南極二号
困ったときには