デジタル時代が生み出したエレクトロニックミュージック界の新鋭、BAREMことMAURICIO BAREMBUEM。10代の頃はブルース、ロックのバンドでギターをプレイしていた彼だが、常に自分ありのままの全てを表現できる何かを探し求めていた。その頃アルゼンチンでは珍かったアンダーグラウンドミュージックの数少ないパーティーに足を運び、そこで出会ったサウンドに瞬く間に引きつけられ、そこに自分を表現できる場所を見つけた。自分の表現、スタイルを確立しアーティスティックな空間を創り上げていく世界に魅了された彼はすぐさまレコード、ミキサーを揃えプロデューサへの第一歩を踏み出した。2005年、フリーネットのレーベルUNFOUNDSOUNDからKLEINE EPをリリース、その後のリリースの "SUKI" がヒットし、リリースから2年後にはレーベルPHONOCULTよりアナログ盤として再リリースされるまでになった。2005年11月、BAREMに転機が訪れる。MINUSを率いるRICHIE HAWTINとの出会いだ。RICHIE HAWTINがBAREMの作品に興味を示し、デモを送るように進めたことからBAREMとMINUSの関係性は始まってゆく。その後MINUSのコンピレーション "MIN2MAX LP" へ彼の"OPAL"が収録され彼の名が世界的に広く知られるようになる。2007年末には遂にMINUSからデビューEPのリリースを果たした。トラック全体に流れるパワフルなベースラインと自由でドラマティックに変貌していくメロディーラインがクラウドの感覚を刺激する。斬新なサウンドながらも核はシンプルでオールドスクールのミにマリストのアプローチが色濃く残っている彼のサウンドはまさに次世代ミニマルといえるだろう。25歳という若さで堂々を自らのサウンドを提唱するBAREM。現在のミニマルシーンで最も気になるアーティストの一人として注目されている。
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