立原カメラのファンへ! ディアドルフもCanhamもフィリップスもいいけど日本人ならやっぱりタチハラ!
このカメラの造りはいたってシンプル。木と紙とそれらをサポートするネジなんかの金属でできているだけ。木で出来た2つの額の前側にレンズをつけ後側にフィルムを入れその間に蛇腹が存在するだけ。もちろん電池もいらない。シャッターもズームも何にもない。面白いのは「なにもない」といのは「なんでもできる」という事。
もちろん不利なことは沢山ある、風が吹いていれば撮影不可能、3脚の上に載せなければ無理なので機動性はほぼゼロ。決定的瞬間などという文字はこのカメラには皆無だ。
昔の巨匠たちは、今のように普通にデジカメをポケットに入れて出掛けるようにこれらの大きなカメラと三脚を肩から担いで撮影に出掛けた訳。カメラやフィルムやデジタルなどが急速に進化する今の世の中で失ったものは多い。写真を撮るということは「時間を撮る」ということだ、だったら100年前のやり方やスタンスでいくことは僕のなかではその失った時間を取り戻せるような気がする。
このカメラのフィルムの大きさはちょうど35ミリのカメラの36枚分。つまり普通に1本のフィルムで撮るのを1枚で撮ってしまう(フィルムの面積で)。学生時代からフィルム1本で撮影して自分でいいなと思う写真はあったって3枚だった。1枚もないときも多かった。だったら一枚で勝負すればいいじゃないか!
http://
タチハラカメラ:立原製作所
http://
「明日の花道:弟子入り劇場」木製写真機職人、立原道夫さん(インテビューです、なかなかオモシロい)
*
4x5 5x7 8x10 11x14 カメラ、ビューカメラ、フィールドカメラ、大型カメラ、大判、木製カメラ、木製写真機
困ったときには