日本ファシズム（可能性と民族）

詳細 2021年10月22日 18:15更新

ファシズムは、第二次世界大戦において軍事的・物理的に敗れましたが、思想的・精神的には敗れていません。
資本主義が「自由」を、共産主義が「平等」を根幹とするならば、ファシズムは「友愛」を根幹とします。

資本主義が拝金主義と化し、共産主義が権力主義と化した時、ファシズムは、反拝金・反権力の倫理として自己展開するでしょう。世に蔓延るファシズム批判や「反ファシズム」なるものは、拝金的資本主義者と権力的共産主義者たちのイデオロギー的プロパガンタにすぎません。

ファシズムもまた歴史の中に登場したものであり、それゆえ歴史的な存在であります。にもかかわらずファシズムを歴史的に評価することは「相対化による擁護」だと批判され、ファシズムは超歴史的な絶対悪であるかのように見なされています。その典型がナチスであり、ナチスはいかなることがあろうとも絶対的な悪として批判されなければならないという、国際的な"思想監視"のような現実があります。
しかし、これほど愚かしく、馬鹿馬鹿しいこともありません。私たちはファシズムを絶対的な悪として批判することにより、ファシズムを絶対悪とするカルトには到達出来るでしょうが、逆に、まっとうな歴史と倫理を失っていくことを認識すべきです。

戦前の日本は、ドイツやイタリアのようなファシズムではないにせよ「天皇制ファシズム」とする説をはじめ、世界のファシズムの一翼を形成したといわれています。
しかし、そうではなく、ファシズムは、日本の唯一可能な戦後の思想であり、アメリカによる占領的な戦後ではなく、日本民族の独立的な戦後の思想の可能性を持つのです。そしてファシズムを批判する立場は、左右を問わず、反民族的であり、反戦後的であることを知るべきでしょう。

現代日本においては、皇室は、明治天皇の江戸行幸以来の東京行宮滞在から京都に戻り、文字通り「首都」の意味を持つ固有名詞でもある京都を皇都（首都）として再生し、東京は東方府として現代の"幕府"の行政所在地とすべきでしょう。すなわち日本ファシズムのテーマは、天皇を国事行為から解放し、国民国家を創造することです。
皇室は、このような政治の外部に存在する「国民の精神的拠所」となり、ここに「現代ブランキズム―国民ボルシェヴィズム―日本ファシズム」の要諦があります。
皇居の地は現在の京都御所ではなく、桓武帝と明治帝の御陵のある伏見桃山の地が良いのではないでしょうか。
また、首都京都に近い大阪を副首都として、東京にある行政機能を代替し得るバックアップ体制を確立すべきです。

左翼・極左の革命運動思想、右翼・極右の民族運動思想を踏まえた左右の国民社会主義的統合（止揚）にこそ政治思想の現在があります。そしてそれは思想運動史から理念型として抽出可能な「戦争派左翼」と「反帝派右翼」の統合という内容となるでしょう。

■ブランキとブランキ主義
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■小島玄之の右翼民族派運動論
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■ファシスト社会主義
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■右翼民族派と新左翼
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