瑞牆山が大好きな人集まれ〜
<瑞牆山 2230.2m>
<場 所> 山梨県北杜市須玉町(平成16年11月1日合併により北杜市に)
<所要時間> 約5時間30分
<レ ベ ル> 体力☆☆ 技術☆☆ (5段階の☆評価 易☆⇒難☆☆☆☆☆)
JR中央線韮崎駅(バス 1:20)⇒瑞牆山荘(0:50)⇒富士見平(0:30)⇒天鳥川(1:30)
⇒瑞牆山(1:00)⇒天鳥川(0:50)⇒富士見平(0:40)⇒瑞牆山荘(バス 1:20)⇒韮崎駅
日本的なイメージが強い奥秩父の山々の中にありながら、瑞牆山は珍しく岩
峰を連ねる山で、深田久弥は『日本百名山』の中で「針葉樹の大森林から、
ニョキニョキと岩が生えているかのよう」と表現しています。花崗岩の鎧を
着たような厳しい風貌の瑞牆山ですが、比較的手軽に登れる山で、山頂から
の展望にも恵まれています。「みずがき」とは神社の周りに巡らせる垣根を
意味する言葉で、金峰山(きんぷさん)とともに古くから信仰の対象になっ
ていたようです。
JR韮崎駅から瑞牆山荘までは山梨峡北交通バスが通っていますが、運行期間
がかなり限定されているので、登山シーズン以外の平日に登る場合は、ほと
んどタクシーを利用することになります。増富温泉までは通常の路線バス
(山梨交通バス)があるので、ここからタクシーに乗っても良いでしょう。
また、マイカーで行く場合は瑞牆山荘の駐車場に車を停めることになります。
瑞牆山荘前からシラカバ林の中を登っていきます。急坂になってきたところ
で一度車道を横切り、再び登山道へと入ります。ミズナラやシラカバの美し
い林の中を進み、里宮坂(さとみやざか)と呼ばれる急登を登りきったとこ
ろが富士見平です。ここに富士見平小屋があり、小屋前をそのまま直進する
と金峰山へ続く道となります。
瑞牆山へは、指導標に導かれて左の樹林帯へと入ります。緩やかに尾根をた
どり、右に小川山へのコースを分けたところで、道は天鳥川(あまどりがわ)
へと一気に下っていきます。天鳥川源頭の小さな流れを渡るとすぐに急な登
りとなりますが、暗い原生林の中の大岩を縫うように抜けていく感じです。
このあたりにはシャクナゲが多く、花期の6月には見事な彩りをみせてくれま
す。頂上直下の「大ヤスリ岩」と呼ばれる巨大な岩峰を右から巻き込むよう
に登り、釜瀬川からの道と合流すると、樹林帯を抜け出て岩だらけの山頂に
飛び出します。
端牆山山頂からは360度の素晴らしい展望が開けています。西方には長い
裾野をもつ八ヶ岳が広がり、南アルプス、富士山、遠くには北アルプス、振り
返れば金峰山と小川山が大きくみえます。下山は往路を戻りますが、往きは
ヨイヨイ、帰りは何とかで、短い下りですが充分に注意して降りてください。
富士見平より下にいくと携帯電話が通じないので、タクシーを呼ぶ場合は瑞
牆山荘前の公衆電話を利用すると良いでしょう。
今回は日帰りでご紹介しましたが、
日程に余裕があれば金峰山あたりまで足を延ばして、温泉宿にでも泊まりな
がらノンビリとした山行を楽しみたいものです。