ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(ミュンヘンフィル)は1893年に、カイム管弦楽団として設立された。
1898年から1905年までこのオーケストラはフェリックス・ワインガルトナーによって率いられ国際的な名声を高めた。
1901年マーラー自身の指揮で交響曲第4番が初演され、さらに1910年にはマーラー自身による自作の最後の初演である交響曲第8番の演奏会が博覧会用の会場で行われた。また、マーラーの死後1911年11月にブルーノ・ワルターの指揮で「大地の歌」が初演された。1906年に20歳のヴィルヘルム・フルトヴェングラーがデビューを飾っている。
1908年コンツェルト・フェライン管弦楽団と名称を変更、そして1928年には現在のミュンヘンフィルと改称し、ミュンヘン市のオーケストラとなった。
1938年から44年まではオスワルド・カバスタが首席指揮者を務めた。彼はベートーヴェン・シューベルト、ブルックナー等に名演を残した。1944年には本拠地トーンハレが爆撃によって破壊された。第二次大戦後初のコンサートは1945年7月6日オイゲン・ヨッフムの指揮で行われた。曲目には戦争中に演奏禁止とされていたメンデルスゾーンの作品が含まれていた。1949年に就いたフリッツ・リーガーの時代は1966年まで続く。この時代ハンス・クナッパーツブッシュ、カール・シューリヒト、エーリッヒ・クライバー、クレメンス・クラウス等が客演した。1967年にはルドルフ・ケンペが首席指揮者となりベートーヴェン、ブラームス、ブルックナーの交響曲の録音を行なった。しかし、1976年ケンペは急逝してしまった。1979年2月にセルジュ・チェルビダッケが初めてミュンヘンフィルを指揮した。同年6月には彼はミュンヘン市の音楽総監督となり、当時にミュンヘンフィルの芸術監督にも任命された。
2004年からはクリスティアン・ティーレマンが音楽監督に就任している。
・MPHILオフィシャルサイト
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