世界遺産の道　なびきTOUR

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詳細 2011年2月5日 16:19更新: ８月１２日～１５日に十津川なびきTOURのプレイベントが開催された。

東京から２０名近くの参加者を迎え、世界遺産「大峯奥駈道」を１２時間かけてあるき、自分自身を見つめなおすなどの体験ワークを行った。

またテレビ東京のガイアの夜明けによる三日間密着取材も行われ、
十津川に残る、日本の原点を世界にＰＲスタートを切ることができた。

●なびきTOUR発足経緯　「失われる日本の文化」

日本中の多くの地方自治体同様、奈良県吉野郡十津川村もまた、「人口減少」に
悩まされていた。「日本一大きな村」という称号をもつ村であって
も（面積は琵琶湖よりも広い）、人口は既に５千名を割っていた。

十津川村は特殊な歴史を持つ。司馬遼太郎氏が、「街道を行く」の
中で十津川村のことを、「日本で唯一の共和国」という表現で紹介
している。十津川村は、紀伊半島の最も険しい山岳地帯にあったせ
いで、他からの影響を受けず、特殊な文化を育むことになった。

⇒http://opendoors.asahi.com/data/detail/6995.shtml

しかし、この特殊性、希少さが外部にうまく伝わっていない。
そこで、十津川村の良さを外部に伝える世界遺産古道まつり「なびき」を開催することとなった。

●形　態　：人材育成ツアー
このなびきツアーは、いわゆる「観光旅行」ではありません。
十津川村とアクティブラーニング社が提供する人材育成のための
宿泊型ワークショップです。

本ツアーでは、十津川村の全面協力を得て、世界遺産
に認定された修験道の道、千年以上に及ぶ古い歴史を
持つ神社などの協力を得、特別な学習体験をします。

ナビゲーターの羽根の指示に従い、十津川村の貴重な
自然、文化遺産を最大限に利用した野外ワークショッ
プを行うことで、都会の研修室では得られない学習体
験を得ることを目指します。

●内　容　　▼修験道の道を歩く「奥駈けウォーク」
十津川村を縦断する「奥駈け道」を2日間かけて歩き
ます。まず十津川村に入村すると、十津川村村長を
はじめ、今回のウォークにガイドとして同行してく
れる十津川村の語り部らスタッフによる「出発式」が
とり行われます。

その後、体を清める「入水」の行を行った後、山に
向かいます。

夜の山岳道をガイドのもとに、上っていき、その日の
夜は「電気も水もない」山小屋に宿泊します（トイレ
はあります）。

翌朝、ついに世界遺産に認定された「奥駈け道」を
歩き始めます。最初はなだらかに見える道も次第に
険しくなってきます。岩山にくさりが繋がれており、
そのくさりを伝って上る時など、命の危険さえ、感
じることがあります。この道は「観光道」ではない
のです、「修行の道」なのです。

▼人生の目標を決める「ＡＬワーク」
奥駈けウォークでは、様々なアクティブラーニング
ならではのワークショップをその道すがら盛り込ま
れます。世界遺産の道で繰り広げられるアクティブ
ラーニング、その内容は、ずばり、自分の精神的支柱
（＝ＳＢＢ）をこの山中で固め、将来の目標をたてる
というものです。

五感を研ぎ澄ますワーク、自分を感じるワーク、さら
には、自分の過去を振り返り、自分の中で最も大切な
ものを振り返るワークなどなど。

最終的には、自分がこれから、どのような人生を進ん
でいきたいのか、大自然の中、何十キロという距離を
歩きながら、「自分の思い」を固めていきます。

▼伝説の神社に奉納する「自己マニフェスト」
最終目的地は、十津川村で最も古い歴史を持つ玉置神
社です。神道の専門家に言わせると、この神社の重要
性は第一級のものがあり、多くの神道ファンが隠れま
いっている伝説の神社なのだそうです。今回、十津川
村の再生プロジェクトということで、神社側が全面協
力をしてくれることとなりました。

奥駈けを終了した本ツアー参加者に対し、宮司自ら
お祝いの儀式をとりおこなってくださいます。

さらには、玉置神社の伝説的なお話をしていただき、
質疑応答の時間などを交えながら、修行の締めくくり
とさせていただきます。