■ティエリー・ミュグレー(Thierry Mugler )
1948年、フランス、ストラスブール生まれ。
10代から服作りを始め、1965年にはオペラ座「the Opera du Rhin」にダンサーとして入る。
19歳でパリに渡り、美術学校「Ecole Arts Decoratifs」にてアール・デコを学ぶ。
1968年、ショップのウィンドウデザイナーとしてキャリアをスタート。
この時はまだファッション(服のデザイン)は副業的であった。
1973年、「カフェ・ド・パリ(Cafe de Paris)」の名前でレディースコレクション発表。
1974年、「ティエリー・ミュグレー」でデザイン発表。
1979年、メンズラインを設立。
70年代から約20年の間ファッション業界の一線で活躍、パッドをいれ、肩線を広めにとり(ワイドショルダー)、ウエストをタイトに絞る逆三角形のスタイルは70年代後半から80年代のファッションをリードするも90年代後半には徐々に衰退。
こうして97年、フランスのコスメブランド、クラランス(Clarins)に買収される。
これをきっかけとして、ティエリー・ミュグレーは香水などコスメ系商品として有名なブランドとなる。香水で人気を集めているのは「Angel」「Alien」など。
オート・クチュールのラインは2003年に閉鎖、以降はプレタポルテとアイウェア(サングラスなど)のデザインが継続的に行われている。
ティエリー・ミュグレー自身はファッションデザイナーとしてだけではなく、写真家としても有名、写真関係の書籍も出版している。その他ミュージシャンのジョージ・マイケルなどのミュージックビデオの製作を担当、世界的にも有名なフランスのサーカスであるシルク・ドゥ・ソレイユとコラボレーション、ビヨンセのツアー衣装制作など多岐に渡って活躍している。
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