書ける！作文＆わかる！記述コミュの中学で習う国語

お勧めの本があります。

「名門中学　最高の授業」
～一流校では何をおしえているのか～
鈴木隆祐　学研新書　780円(税別）

筆者が有名私立中学の授業をレポートしたものです。
これを読むと各中学でどんな授業をしているのかがわかります。
国語だけでいえば、中学1、２年で
東大や京大などの難関国立大学の入試問題、
あるいは、早稲田大学などの難関私立の入試問題を
国語の授業で扱っていることがわかります。

ここから逆算すると、
中学入試で受験生にどんな力を要求しているのかが
わかります。

前述の本のあとがきには、
「私立において入試問題作成は名刺代わりのようなものだ」
という一文がありましたが、
まさにその通りだと思います。
各中学の過去問には、
「国語は、こういう問題をだしますよ。
こういう文章を興味を持って読み、
7割くらい解ける生徒さんがほしいのですよ」
というメッセージがこめられています。

中学受験で何が必要かと問われたら、
大手進学塾の組み分けテスト問題を解くことではなく、
行きたい中学校の過去問をきちんと解く力です。

とはいえ、大手進学塾の国語のテキストやテストのほとんどは、
各学校の過去問を編集したものではあるのですが、
国語の場合、設問がかわると難度がかわってしまうので、
早めに志望校の過去問をみて、
敵（？）の名刺＝ご挨拶を知っておくとよいと思います。