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疎外論・物象化論研究会コミュのマルクスの物象化論と疎外論の関係

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 マルクスの物象化論は、商品論に原型がある。その基本的な論理は、生産における人格と人格との社会的関係が物象と物象との社会的関係として現われるというものである。人格的関係が物象的関係として現われることそのものが転倒現象であるという認識も物象化論の特徴である。物象化は貨幣と資本においてさらに複雑に発展する。
 他方で、疎外論は、労働者が労働の対象的諸条件から分離するという疎外を基礎に、資本主義的生産において労働の作り出したものが労働者にたいして対抗してきて労働者がそれに支配されるようになるという理論である。
マルクスの物象化論と疎外論は、ともに資本主義的生産関係に関わる概念である。疎外論は、この関係が資本家と賃労働者の敵対的関係、言い換えれば、生産において資本家が賃労働者を支配する関係であることを基礎づける理論である。他方で、物象化論は、第1に、この関係が資本家と賃労働者の直接的な人格的従属関係としてではなく、資本という物象〔基本的には貨幣〕に媒介されて現われること、そして第2に、資本が物としての生産手段という形態で現われると、この関係が歴史的に一定の生産関係であることが隠蔽され、永遠に存在する自然な関係という見せかけが生まれるということを明らかにした理論である。さらに、資本主義的生産は、人間を代表する賃労働者〔主体〕を資本という物象〔客体〕が支配するという主体・客体関係の転倒、人間の物への従属、物象による人格の支配をもたらす。これも物象化がもたらす現象である。しかし、この物象化の事態は、視点を変えれば、労働者の生産物が労働者を支配することである。したがって、この事態は、歴史的に見れば、人間が労働において作り出したものが逆に人間を支配するという人間自身の労働の疎外過程である。
しかし、疎外はその概念のうちに疎外の止揚の必然性を内包している。したがって、疎外は必ず止揚される。というのは、労働者大衆は物象化の下で隠されていた労働の疎外、すなわち労働者の作り出した生産物が奪われて資本家の所有物になることを不当だと見抜くようになり、自身と資本家の関係を廃止して現存社会を変革する主体を形成するようになるからである。その際の現存社会の変革の手段と方法は、生産手段の私的所有を廃止して、それに代わる生産手段の社会的所有を樹立することである。この社会的所有の形態は現存社会の発達の程度によって多様なものとなるだろう。しかし、共同の生産手段を利用して労働する自由な諸個人からなるアソシエーション〔連合社会〕は必ず実現される。このような確信を持ちながら、現に直面している日々の生活のなかに物象化と疎外の事態を見つけ出し、それを解明することが今日のわれわれの果たすべき課題である。

長島 功(東京唯物論研究会)

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