「火事」という意味の普通名詞は、a fire / fires で、「火」という物質名詞は不可算名詞ですが、
There was fire near my house yesterday.
と「a」を抜かして意味が伝わらないわけではありません。多くの場合、人間は想像力で補いますので、本当は何が言いたいのかを察してくれるものですから。
「英語では、breadは物質名詞だから1個2個と数えられない」と学んだが、そもそも日本語でもパンを数えるときには「1個、2個という塊」か「1枚、2枚」という板状の形にして数えており、これは「a loaf of bread, a slice of bread」と同じことを助数詞によって行っているのだ。
そう考えると特殊なのは日本語の方ではなく、人間(man)を「1人、2人、、」とせず、いきなり1人間、2人間、、、と数えている英語の方とも言える。(a man, two men..は、まさに「1男(おとこ)、2男、、」と数えているわけだ。)
日本語の方があらゆる名詞について一貫した扱いをしており、英語の方が名詞によって直接数えてよかったり、形や容器に変換して数えたりしているというバラバラなことをやっているわけだ。
>>[154]
Chinese food is no less nice than Western food.(中華料理は西洋料理と同様においしい)
She is not less beautiful than her elder sister.(彼女は姉にまさるとも劣らずきれいだ) (英語の構文150 高梨健吉)
この二つの構文がどう違うかって日本人しか説明できないでしょう。
>>[154] 結論を言うとアメリカ人でも英作文の勉強しなければならないし、アメリカの大学じゃ英作文のクラスがあるんですよね。nativeだって英作文の勉強しなければならないのです。たとえば大学生でなければ本屋で『The Elements of Style』(Strunk) 『100 WAYS TO IMPROVE YOUR WRITING』(provost) なんかで徹底的に勉強しなきゃならんのですよ。