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研究者コミュの科学力低下「深刻な事態」ノーベル賞梶田氏が語る危惧

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まもなく2018年のノーベル賞が発表される時期ですね。週明けの月曜日はノーベル生理学医学賞、2日火曜日には物理学賞、3日水曜日には化学賞の各受賞者が発表されます。そのことを念頭においているのかもしれませんが、ノーベル物理学賞受賞者の梶田隆章氏が、日本の科学力低下の危惧について朝日新聞にコメントを寄せておられます。その記事の一部が『科学力低下「深刻な事態」ノーベル賞梶田氏が語る危惧』と題するmixiニュースに配信されています。

これを読むと、「交付金削減が若い人の正規ポストの削減にほぼ直結してしまい、職を得る競争が激しくなりすぎた。若手のポストが奪われ、長い歴史を見れば画期的な研究を生んできた多くの若い研究者が安心して長期にわたってじっくり研究する環境が失われた」ということが書かれています。これは即ち研究者同士、研究業績をめぐって競争すべきところが、研究業績の切磋琢磨ではなく、「職を得るための競争」にすり替わっているのではないかと感じられます。任期付きの研究職という待遇(あるいは環境)は、良い研究業績を生むためにはあまりよくないのではないかと思われるのですが、いかがでしょう。

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http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=check&id=5308747&__from=mixi

 ノーベル物理学賞を2015年に受賞した梶田隆章・東大宇宙線研究所長は、日本の「科学力」の低下を憂える一人だ。国立大学の運営費交付金が削減された影響で、若手研究者の環境が悪化し、博士課程を目指す若者が減っている現状を「非常に心配だ」と語り、「長期的に見て、ノーベル賞はもちろんのこと、日本の学術力・科学力の低下という点で深刻な事態だ」と訴える。

■重要な論文減少、深刻な問題

――論文数などの減少にみられる日本の科学力の低下をどう見るか。

 影響力の大きい重要な論文の数が減っているのは深刻な問題だ。これには、自分で研究テーマを決められる研究者の数、自由な研究にあてる時間、研究費が関係していると考えている。任期のない助教といった正規の職が大きく減っており、若い研究者の多くは自分の判断で研究を進めることができていない。それが最も大きな問題と思う。

■40歳までポストにつけない

――博士課程に進む人の数も減りつつある。

 例えば5年くらい前のデータだが、研究型大学11校をまとめたデータでは、雇用されている研究者のうち任期なし雇用と任期あり雇用の年齢分布をみると、40歳を超えてはじめて、任期なしが任期ありを上回る。つまり40歳になるまで安定したポストにつけないということで、これはあきらかに問題だ。この状況を大学生、大学院生は冷静に見ており、研究者になっても明るい未来が見えないと考え、博士課程を目指す若者が激減している。非常に心配だ。

■「筋肉」そぎ落としている

――原因は何か。

 国立大学の運営費交付金が04年度から毎年1%ずつ減らされた影響が大きい。運営費交付金の多くは人件費だ。どの大学でも、助教など若手のポストを削って削減に対応している。交付金削減が若い人の正規ポストの削減にほぼ直結してしまい、職を得る競争が激しくなりすぎた。若手のポストが奪われ、長い歴史を見れば画期的な研究を生んできた多くの若い研究者が安心して長期にわたってじっくり研究する環境が失われた。長期的にみて、ノーベル賞はもちろんのこと、日本の学術力・科学力の低下という点で深刻な事態だ。運営費交付金の問題をいじらず、小手先の対応でよくなることはないだろう。交付金の削減はもともと「ぜい肉をそぎ落とす」ことだったが、いまは完全に筋肉をそぎ落とすフェーズにある。

コメント(1)

昔、有馬先生がポスドク制度、、任期付きがよいと説いていましたけど私は反対でした。今いる場所でそこの意向に沿って一生懸命すれば次の職を得られるわけでないことを非常に痛感していたからです。そもそも、任期制を唱える先生方も自分のポジションを任期制にしようとは思わないのです。下の人に対してより強くなりたいからです

私も2年の任期付きの職ついたことありました。その間に当時の助手の公募に応募して面接で聞かれることは応募先の研究内容に関することばかり、、その立場に立てばそうでしょうね。そしてその間にいた場所では「論文を短期間に出そうとするのでなく与えたテーマに集中して欲しい」と言われました。それぞれの立場に立てばそれで当然だったと思います。でも、、「成果上げれば次の職を得られる」わけでないこと思い知らされました。要領よく立ち回らなければ、、

「論文は数でない、内容だ」というのは事実でしょう。でも本当に内容吟味しているのかは非常に疑問で好ましくない人が多くの論文出すとそのように言って不当な扱いしているのでは?「数より内容」これは、数出している人が謙遜でいう言葉だと思います。

私が大学院生の時には、指導教官はテーマ選択の強制はしませんでした。「これをやってみたい」と言うとコメントくれたのですけど「このアイデアでは**の点が問題だ!」とだめ出しされてゴーのサインもらうのは大変でした。その訓練は生きていると思っています。
しかし、今の指導教官は大学院生、ポスドクも「頭はいらない、手足だけあれば良い」と考える人が多いようですね。そんな姿勢は駄目だと私は思うのですけどそこの出身者に言うと「時代が違う!」

今は大学院生の定員も私の時代よりも大幅に増え(地方大学から東大大学院も今は難しくない)、どう見ても研究者になり得ない博士課程学生も、、でも私の時代と異なり、博士取らせられないと指導教官の責任のように言われてしまい、、、、だから博士論文の質も低下します。

昔は東大大学院、東大内部からでも半数落とされるくらいに難関だったのです。博士課程を持つ大学は旧帝大、宗慶等、、その段階でかなり選抜されてきたとも言えます。
今は大学院入学も簡単になり、その結果東大でも放置しておけるレベルではなくなったのかもしれません。だから博士取得までは以前に比べるとずっと簡単です。しかし研究職自体はは増えていないので40になっても選別されていない、、そこでドロップアウトするともう企業就職もできない!優秀な人が生き残るのならよいけれども、先ほど書きましたように能力ある人を諦めさせて、無能な人が残ってしまう

本当に暗いですね!!研究費の問題はどの国にもあります。
でも「金取ってきて論文出さない」人が「金取らないで論文出す人」より優遇されているのは問題ですね


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