ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

記憶に残る医療関係者コミュの伝説の抗癌剤メーカーのMR☆☆☆☆?

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
これは直接会ったことのあるMRでは無く、某大学の教授から聞かされた話です。尊敬できる教授がここまで誉めたMRは唯一彼のみ。ここからは、私が聞いた話なのでどこまで真実かはわかりませんが、こんなMRのいたということを紹介します。

胃癌における標準療法は確立していませんが、15年程前に非常に世界的に認められ、日本でもかなりトライアルがされたプロトコールが保険適応になった直後のこと。教授に市販後調査を依頼した。直接は、その教授は携ることは少なかったが、かなり肩入れをしていただき、講師、病棟医長に対しても協力を指示していただいた。教授は、純粋にその治療法を評価していた。開発した世界的に著名なDrとも交流があったらしい。某学会のイブニングセミナーにも快く参加され、レセプションには数人医局員を連れてきていただいた。
結局、市販後調査は、関連病院を含めて4カ所で実施して、後日その症例はまとめてフォローアップし、発表も検討しようということになった。いくつかのトライアル症例を経て、かなりこういった症例なら有効であるという感触が得られてきた。実際に30例程の集まったところで、症例を集めて評価することとなったが、かなりのいい成績であり、副作用の現れ方、対処法のノウハウも蓄積した。
その後、教授より、これは市販後調査としてこれで完了してしまうが、もっと別の形で、大規模にやってみる価値があるという提案を受けた。
そこで、急遽、本社へ連絡し、市販後臨床治験としての計画書を提出したが、答えはNOであった。現在の基準とは異なり、市販後臨床試験の縛りはゆるいものではあったし、IRBでも問題にならない計画ではあったが、要は、開発治験並みのバックアップができないとの社内体制の不備とそこまで大規模にやるだけの経費が捻出できないとことであった。
仕方なく、本社の担当を引きづり出して教授に説明とお詫びに行った。
その時は、教授は納得してくれたようで、残念ながらこの話は流れた。後日、市販後調査の回収の打ち合わせに訪問した時に、某社のMRの話がでた。
今回と同規模以上の施設数によるスタディを計画したそうだ。まだ、そういったきちんとしたスタディという概念も無く、ピ●●●ールとかク●●●ンとかが出始めで、抗癌剤の評価も非常にいいかげんな時代のことらしい。
私と同様に本社のバックアップがなかったそうである。その当時は、その会社でも開発以外はノウハウが無く、開発も営業サイドの要望に答えるだけの余裕が無かったらしい。
その担当者の違いは、それならと支店学術をくどきおとし、中央登録方式を支店にて構築し、自らが複数の営業所にまたがった試験の指揮をとったとのことである。その時に、多くの大学、基幹病院の責任者や薬局、検査センター、登録受付とトレースなどのノウハウを蓄積していった。当然、支店の学術、支店長の協力はあった。
結果として、かなり良い成績が見込めた。
その後、そのメーカーでは、これを発展させて某有名な全国規模の研究会によるフォローアップをやってみせた。
そのMRが中心に企画を組み、全国の営業を参加させて実施したとのこと。彼が蓄積したノウハウがその会社の標準となったとのこと。
いつもその会社の組織化のウマさとフォローアップの確実さ、営業と本社が一体となってがっちり押さえ込む手法に感心させられていたが、スタートはこういったMRの存在があったからか・・・

君も、やれないかね?やってみる価値はあると思いますよ。

その教授の呼びかけに当時の私は申し訳ありませんとしかいえなかった。今なら、きっともっとうまくやっているのだろうな。確かにGCPや様々な規制は厳しくなったが、やり方はいろいろ覚えた。
まだ、他のメーカーがゴルフだ接待だと言っている時代に、抗癌剤の売り方をきちんと理解しており、本来本社や支店がリードすべき規模の組織化を一MRの時代にきちんとやり遂げたMRに驚かされた。
その会社の強さの秘密の一部を垣間見た気がした。

もっとも、今の基準では考えられないことができた時代ではあった。
ちなみにそのMRは、特進で支店長になられたらしいが、真偽の程は分からない。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

記憶に残る医療関係者 更新情報

記憶に残る医療関係者のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング