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旅する文庫の会コミュのクララとお日さま 感想トピック

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 クララとお日さまの感想トピックです。
 ネタバレありなので未読の方はそのつもりで入ってくださいね。
 内容は自由ですのでお気軽に!

コメント(13)

 お前ごときがカズオイシグロ作品に何を言う!っていうお叱りを覚悟の上で。
 正直なところしっくりきませんでした。
 描写力のすさまじさ、エンターテインメント性もしっかりあって面白かったのですが。。。
 自分がひっかかり続けたのは人工知能クララの本質です。
 この話のテーマの一つってAIにも感情や信仰はあるの?ってとこだと思います。
 自ら学習する機能を備えたAIであっても学習の方向付けは人間によってなされている思います。
 そうしないと、人間より優れた処理能力を持つAIが人間に危害を与える事もありえてしまうと思います。
 クララのお日さまに対する信仰、それ自体は悪いものではないですが、道路工事の機械を壊してしまうところや、お日さまに祈る事で病気が治る(因果関係は不明ですが。)のはやっぱりピンとこないんです。

 もしクララがAIじゃなかったら。
 この話がSFじゃなかったら。
 例えばクララが犬だったら、クララの行動ってすっごくしっくりくるんですよ。
 ペットショップで出会った子犬と病気の少女。
 子犬は少女のために家を抜け出してお日さまに祈りを捧げ続けます。
 そして奇跡が!みたいな感じです。

 ただクララの行動を肯定的に受け取れるのであれば、すごく面白いと思います。
 AIの一人称で語られる世界はクララが全てを見通せていない分、全体的に漂う不穏な空気感もとても良いです。
 肖像画のくだりもさすがの仕掛けだと思います。
 しっくりこないって言いながらほぼ一気読みでした。
 未読の方も是非読んでみてくださいね!
>>[1] ありがとうございます。気にはなってるのですが未読です。地方新聞の書評には差別の話とありました。SF。私を離さないでもそうでしたね。
文庫化待ってます。
>>[2]
 そうですね。
 私を離さないでと似た雰囲気はありました。
 階級社会的な描写もあるけど、差別がメインテーマなのかな?
 切り口がたくさんありそうなので、他の方の感想も聞いてみたいです。
>>[4]
 そうなんですよ!
 厳密にいえばロボットではないのかもしれませんが、物を破壊するようなプログラムはないんじゃないかなと思っちゃうんですよ。
 あと、クララには基本的な知識はあるわけで、太陽が恒星だってことを知らないのもちょっと違和感ありました。
 ぽうさんの感想をお待ちしてます!
積読半年…読めました!
以下、みなさんの感想文、コメントを未読の状態で投稿します。

心にさざ波を立てるような雰囲気で不穏な空気に包まれていたような時間でした。
最初は幼いやり取りにドキドキと小さな不安でしたが、第二部の家族の集まりで大人同士、子供同士のグループのやり取りの場面から、不穏な空気は具体性をつよく感じ始めました。人間関係に因って起きる問題は辛い時間でしかなくて解決の方法などないように思えました。
ジョジーの両親、リックの母子関係、その他いろいろ人間関係は現実社会に実際あることですが、本書の雰囲気、クララの存在により物語的であり遠いおとぎ話にでてくるような感覚になりました。

残った煙突はそのままなのか、ヘレンとバンスの仲はどうなったのか、メラニアが去ったのは何故かとか分からないままのことも残しているように思います。

廃品置場の最後のシーンを考えずにはいられません。著者の意図はどこにあるのだろう。クララの性能が落ちてきたような描写は、第四部で煙突を破壊するためにクララの溶液を使ったことの影響なのだろうか。店長が集めている記念の品とはなんだろう、去っていく店長の後ろ姿を見てもしかしたら店長は人間ではないのかもしれないと思いました。ジョジーの回復でハッピーエンドを迎えると思いましたが、最後にそうではないと思い知らされました。けれども、この結末をどのように表現したらよいのか分かりません。最後の方で、店長さんが椅子がわりの箱を引きずるとき「不快な音が響きました」の一文や去っていく店長の描写からクララの結末は幸せでないと推測しました。

AFはオートフィギュア(Auto Figure)の略称かなと思いましたが、解説で人工親友とありました。恐れ、緊張とか感情があるのですね。解説がなければ分からないままのことも多かったと思います。
>>[1]
>>[10] ぽうさん

お二人の感想を読んで思ったことを述べます。

「なぜなのか」を突きつめていくことに弱く、「どのように」を要とした物語だと感じました。違和感、疑問を「なぜなのか」理由、原因を探ると行き詰まるようです。海外小説、舞台の社会・時代の価値観からくる合わなさも感じました。「どのように」とクララの目的意識の高さを考えると、彼女の行動は正当化されるように思います。太陽への思いは宗教のようでもあり、賢い子供が、自分の求めていること、自分自身を良く理解していながらも幼さゆえにそれを遂行、表現できる手段がないようにもみえました。

実際のところ、年内に終わらなければという焦りのもとで読んだため、読解力は低く熱量も持てなかったことが残念です。

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