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校正・校閲コミュの「紐解く」と「繙く」の違い

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 皆さんのご意見が聞きたくて、トピックを立てました。
 先日某朝日新聞の広告欄で
「……の背景を紐解き、豊穣な物語世界を紹介する」
 という記述を目にしました。こういう場合に「紐解く」という表記はアリなのでしょうか。個人的には、もし漢字で書くなら「繙く」しかありえないと思いますが、辞書で調べてもいまひとつハッキリしません。
 どう考えるべきでしょうか。 

コメント(26)

どっちの用例も常用外ですから、
私ならひらがなで書きます。

まあ、どちらかというなら紐解くのほうでしょう。
なぜなら大半の日本人にはもはや
繙くがひもとくであることが分からないと考えられるからです。
 おお! なんといいタイミング。昨日まで読んでいたゲラの中にありました。
 それは学術・教養書で、常用云々の制限はなかったので、「紐解く」を「繙く」に直しました。

 一般書では、平仮名にすると思います。

 なお、『広辞苑』第5版(それが“正しい”と言うわけではありませんが)では、「繙く」は、書物、「紐解く」は、衣服や、蕾が開く場合に用いるようです。ご参考までに。
 コメントありがとうございます。
 当方も、一般書であれば迷わず「ひもとく」にします。
 まあ、それはおくとして。
 goo辞書(大辞林)だと以下のとおりです。

ひもと・く 3 【▼繙く/▼紐解く】
(動カ五[四])
(1)〔巻物のひもをほどいて広げる意〕書物を読む。ひもどく。《繙》
「史書を―・く」
(2)衣の下紐(したひも)を解く。男女が共寝する。
「にこ草の花つ妻なれや―・かず寝む/万葉 3370」
(3)つぼみが開く。
「御前の梅、やうやう―・きて/源氏(初音)」

 これだとよくわかりませんが、手元の『広辞林』第6版は、「繙く」と「紐解く」は別の項目になっています。「繙く」は上の(1)の意味で、「紐解く」は上の(2)(3)の意味とのこと。『広辞苑』第5版とほぼ同じと考えられます。
 昔は、この解釈が一般的だったのでは。
 問題は、最近は「紐解く」のほうが優勢に思われる点です。個人的に見聞する限りでは、「繙く」はほとんど目にせず、「紐解く」は散見される気がします。この「紐解く」が、どうにも気持ち悪くてしかたがありません。
私も上記の理由で紐解くはお勧めしていません。
なので、鉛筆だしの段階で解釈の概要を書き、繙くでルビをつけるかもしくはひらがなでと提案します。
ほとんどの著者は、ならばと、ひらがな表記になさいます。
6:てつまろさん
 ということは、「紐解く」なら使うけど「繙く」はイヤという書き手が多いってことですかね。
 むかーしの記憶ですが、「繙く」という表記を見たときに、なんかすごい有り難み(というか「教養っぽさ」とでもいうか)を感じたものです。
 それが「紐解く」なんて醜悪な表記に取って代わられるとは。
意味によっては「紐解く」という表記が許されているとは知りませんでした。僕は漢字で書くなら「繙く」以外考えられません。だって、紐を解くという意味ではなく、「ひもとく」というひとつの言葉ですもの。

ただ、紐を解くから紐解く、という方がわかりやすくて、繙くは漢字も難しいし知らない、ということで、使われなくなってきているのではないでしょうか。別に「繙く」が厭、というのではなくて。

実際、僕の使っているこのMSIMEでは「紐解く」しか変換されませんし。
似たような経緯で変質を遂げて
現在の用法になっている用法用例は
日本語の中に無数にあることでしょう。

たまたま過去の用法を覚えている単語だから
違和感が感じられるというだけの話です。

使い手が死に絶えたとき、言葉は消えます。
100年も経てばら抜き言葉が定着していても不思議はない。
9:CHARADEさん

>実際、僕の使っているこのMSIMEでは「紐解く」しか変換されませんし。

 そ、そうなんですか。
 手元にMSIMEを積んだマシンがないので確認できませんが、ちょっと驚きました。
 Macintoshの悪名高いことえりでも両方出ますし、Macintosh用のかなり古いATOKも両方出ます。手元のワープロ(シャープ社の書院)でも両方出ます。
 個人的な感覚ですが、「紐解く」派が増えたのは、パソコン(あるいはそれ以前にワープロ)の普及と関係していると思っていました(このテの弊害はほかにもいろいろあるのでしょうが)。手書きで「ひもとく」を漢字で書こうとする人なら、「繙く」を使うでしょう。それが変換キーさえ押せばなんでも変換できるようになったから、こんな事態に……。
 もっとも普及していると思われるMSIMEがそんなことになっているのでは、「紐解く」派が急増するのは、しかたがないことかもしれません。
> 12 tobirisuさん
ちなみにうちのワープロでは…
CASIO:「ひもとく」 ←シャープの携帯も
富士通:「繙く」
となりました。
このあたりも用語の使い分けに影響するかもしれません。

※私の母(71)は、今でもワープロが文書作成のメインです。
13:ワンダーごおやさん

 情報ありがとうございます。
 ちなみに当方は、昨年末までは長い文章の作成は基本的にワープロを使っていました。思うところあって年頭からMacintoshに移行しましたが、現在でも用途によってはワープロを使うことがあります。
 だあってさぁ、四半世紀近く使ってきた書院ならインストラクタークラスの知識を自認(なんて悲しい自慢だ)しているのに、なんでいきなりわけのわからないソフトの初心者にならなければならないのよ。何も考えずにWordを使っている人は……このあたりを書き始めると長くなるのでパスします。
 トピずれ失礼。
> 14 tobirisuさん
さっそく反応、ありがとうございます。
母が今もワープロ(CASIO)で文書作成をするのは、

1.すぐに印刷できる
(少数ながらインクリボンも流通している。でも通常は感熱紙使用)
2.他社ワープロやMS-DOSのFDを直接読み書き出来る
(本体付属FDを使用することで可能。又その機能を本体に登録出来る)
3.画面が90°回転するので、A4縦を原寸表示&編集が可能
などのメリットがあるためです。

もっとも本体が故障しても、メーカーに部品が無い(生産終了後5年経過)ため
中古品を探す、という苦労がつきまといますが。

トピックと横ずれした話、失礼しました。
16:PROSEさん
>話題が少々変わって恐縮ですが、「贏ちえる」とすべきところを「勝ち得る」「かち得る」としている場合も気になりませんか?

 話が高度すぎて当方にはピンと来ません。
 トピずれとは思いつつ、類似のことを書かせていただくと、最近目にすることが多くて気になっているのは「ほしいままに」。
「天才の名をほしいままにする」みたいな使い方です。
 まあ、こういう使い方もアリになっていくのかな、とは思いますが、「欲しいまま」と書かれると、「それはいくらなんでも」と思います。

15:ワンダーごおやさん
 単機能ゆえに、ワープロ専用機のほうが使いやすいと感じている人は多いかと思います。大半のユーザーにとっては、パソコンは「ネットにもつながるワープロ」のはずですから、ワープロメーカーとしても、もう少しやり方があったと思うのですが。
 ネットで探すと、中古ワープロもある程度は出回っているんですね。ちなみに我が家には、「まだ使える」に限っても、書院3台とOASYS3台が眠っています。
このトピに書き込むのは、これまでにしたいと思います。
いえ、同じ話題に文章を重ねていくやり方も好きなのですが、
ちょっと違う見方から意見を述べたくなりましたので。

今の世の中で、「変換」機能(パソコン・ワープロ・携帯のメール等)
を使わずに文章を著す(用法は合っていますか?)機会はかなり少ない
と思いますが、手書きの時に、「この表記で正しいの?」と感じたら…
1.変換機能を持つ機械に打ち込んでみて、選ぶ。
  ATOKだと詳しい用法や文例もポップアップ表示されるので比べやすい。
2.身近にある辞書を引く。(今ならば、電子辞書、紙製の辞書いずれもある)
この2.の場合に、「どこの社(第*版か、も考慮する)」に自分の信頼する基準を
求めるか、で様々なパターンがあると思います。

 文章を専門に書く人が会社に属する時は、ハンドブックを携帯するだろうし、
一般の人も何らかの辞書を常用するはずです。
おかしくない日本語遣いをする日本人になるには、この「どの辞書」を選ぶか、
話し合ってみたいと思いませんか。
 私の場合は、すぐひけるところには「明解国語辞典」、出てこない時は「広辞苑」
の2本立てです。
 電子辞書は「読みがわからない漢字の読みを調べる」時に。
で、コード(シフトJISや区点)などを使って入力していく、という使い方です。
19:ワンダーごおやさん
>おかしくない日本語遣いをする日本人になるには、この「どの辞書」を選ぶか、
話し合ってみたいと思いませんか。

 個人的には興味があります。ぜひトピ立てを。
 最近、何を信じていいのかわからなくなっています。明確な優劣が出るようなものではないでしょうが、「何を使っているか」だけではなく、「どういう理由で使っているか」を添えてもらえると参考になると思います(無理ですかね)。
「明解国語辞典」は、大昔に、『暮しの手帖』が辞書を比較したときにトップだった記憶があります。たしか、「明解国語辞典」が出たばかりの頃でしょうか。どうもこの辞書は内容のユニークさばかりが話題になっているような気がしますが、使い込んだことがないでの、実際のところはわかりません。
 大先輩の校正者が、机上版の岩波の国語辞典を鬼のように使い込んでいたもので、あれはある程度の信頼をおいてもよいような気がしています。
 当方の場合、簡単な言葉はネット辞書を頼り、微妙な場合は手元にある『広辞林』を索きます。
 ネット辞書に関しては、
1)表題の「繙く」&「紐解く」
2)「しつらい」と「しつらえ」
 の記述で疑問を感じて以来、信頼できなくなっています。新しめの記述を無節操に記載し、「本来の用法」は頓着していないような気がするのですが、どうなんでしょう。
 古いトピを掘り起こします。
「紐解く」が広まった責任の一端は、MS-IMEにあるような気がします。
 かなり賢くなったと言われるMacintoshのOS X用のことえりが「看護師」を変換できないことは少し前に知りました。
 先ほど日記のコメントにいただいた情報によると、Windowsでも「看護士」になるそうです。
 このように、パソコンの変換の不備によって増えたと思われる間違いって、ほかにどんなものがあるのでしょうか。
「欲しいまま」という誤用もあったな、と思ったら、「18」で書いていましたorz。

 Macintoshのことえり君の場合、「しょうろんぽう」は「小龍包」です。
 少し前に香港のガイドブックを作ったときに、Macづかいのライターが小龍包と書いてきたんで「しょうがねえな」と思ったけど、ことえり君の責任だったのね。OS 9用の古いことえりだと「しょう論ぽう」と変換する。ここまでバカなら、それはそれで諦める。
最近の辞書は
誤用>慣用の流れを安易に容認する傾向にあるように感じます。
以前は「病コウモウではなくコウコウが正しい、ドウケイの眼ではなくショウケイだ」と
しつこく書いてありましたが、いずれはそれもありということになるかも。
>tobirisu さん
「贏」は旧刑法185条の賭博罪の条文で「偶然ノ輸贏ニ関シ財物ヲモッテ
博戯マタハ賭事ヲナシタル者ハ」云々とあり、平成7年の刑法の文体改正まで
用いられていました。
国民生活に関わる文章で「贏」という文字が使われたのはこの例だけでしょう。
「贏」の部首は貝で財物の取引に関する文字群に属します。意味としては「儲ける」ことです。
「勝」という意味もありますが勝つことによって利得するというニュアンスが重要です。
「輸贏」は正しくは「シュエイ」と読みます。「輸」は負けて相手に財物を差し出すという
意味です。ですから勝って財物を取得するのは「贏ちえる」でよいでしょうが、「栄冠を
贏ちとる」のような観念の取得については些か疑義なしとしません。
なお戦闘の結果、敵城などを占領することを「克取」と言いますので、「克ち取る」なども
問題ないでしょう。「獲ち取る」も同様です。「勝ち取る」もあながち不適切でないにせよ、
避けた方が宜しいでしょう。
RROSE さんが提起された問題でしたね。御免なさい。
 先ほど書いた日記です。

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09-4-6
26日
 1面に東京書籍の広告が出ている。書名は『最新 歴史でひも解く鉄道の謎』。「紐解く」と書こうとして、「紐」が常用漢字表外であることが気になるなら、こうするしかない。だったら「ひもとく」にしなよ。東京書籍って、辞書なんかも多数出してるシッカリした出版社だと思っていた。もはや幻想なのねorz。
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【2009年4月の朝日新聞から】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1153041851&owner_id=5019671

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