大正浪漫コミュの旧古河邸行って参りました！！

行くと言ってからだいぶたってからでしたけど（笑）

素晴らしくメルヘンな洋館でした。
岩崎邸とはまた違って美しい作り。
しかしながら建築家は岩崎邸と同じジョサイア・コンドルです。
内部一般公開は１日に３回しかないようで、私は最終の一般公開１５時に間に合うことができました。
そこからガイドさん付きの１時間を館内ですごすことに。

最初のホールで旧古河邸の成り立ちから始まります。

なんでもこの旧古河邸、進駐軍の宿舎以降30年間も放置され廃屋になっていたそうな…
その時の写真も飾られていて、さながら幽霊屋敷的にツタが前面に絡まっていました。

これはこれでいい…むしろカッコイイ！！！と思ってしまった私。廃屋になっていた30年間の中で土足で出入りできることもあったと…

それから修復を施して今の素晴らしい洋館に戻ったとのこと。
それにしても30年間も放置したわりには当時のシャンデリアや窓ガラス、細工の細かく繊細そうな彫刻たちが残っているもので、メインダイニングの天井に彫り付けてある果物や穀物の彫刻は埃を落とし水で洗浄し水性ペイントを吹きかけただけで当時のままに再現できるところが…なんとも職人の技術の高さがしのばれます。

この旧古河邸を創設した古河3代目当主、古河虎之助は写真で見る限り、なんだかイケメン。
さらにガイドさんが言うところ身長は当時にしては大柄の180ｃｍもあったそうで、イギリスに留学していた経験もあって当時の人達に比べるとだいぶお洒落さんです。

古河財閥の3代目で男爵の爵位を持ちイギリスに留学したこともあり、長身でイケメン。なおかつお洒落さん…

これでモテないほうがおかしいですよね（笑）

さてさてそんなナイスガイの奥様になったのは西郷家の娘でした。西郷隆盛の弟の娘さんだったようです。

…ま…私の感想で失礼ですが…そんなに美人さんではなかったです…

でも西郷家の娘！！！

二階に上がるといくつもドアがあるホールに出ます。
ただ全部ホールにあわせてドアは洋風ですが、ドアを開けるとフスマがあります（笑）
ホールの雰囲気を壊さないように上手く和と洋を分けて作ってあるんですね～
「チャペルルーム」とされた場所はなんと「仏間」完璧な和です。ただ…建築家が外国人なので畳のことはあまり考えてくれなかったんでしょうね…だいぶ複雑に作られていて職人泣かせでした。
2階は本当に不思議な空間で外から見ると洋館でも中は和室という慣れるまではおかしな感覚でになります。
二人の寝室は洋室でした。寝室の中にはドアがあり、そこは奥様のためのドレッサールーム。ただ当時は着物が多かったので床は畳という気遣い。
内部は撮影禁止なので残念ですが！！素晴らしい作りです。

ここのお屋敷こんなに立派なのに住んでいたのはたった9年。
さらに虎之助と奥様と子供（虎之助との間に子供がいなかったので西郷家から養子をもらったとのこと）の3人しか住んでなかったと…そしてなんと使用人は40～50名！！
さすがお金持ち！！！！
でもその使用人のうちの大半は広大なお庭を維持するための庭師さんだったようですが…メイド部屋などもあって、ん～…いい感じですねぇ～
妄想はさておき…

寝室を出ると左手にお風呂とトイレ。
お風呂がまたなんとも…狭い…しかも深い。
コンドルとしては洋風の湯船を置く予定が、虎之助の要望で五右衛門風呂式になったとのこと…でも入ってる姿を想像すると、井戸に落ちてるみたいになりますね…

ほかの部屋が気になりながらも1時間のガイドを終え、洋館内のカフェでお茶をしました。
コーヒー、紅茶（ともにアイス、ホット有。さらに紅茶はダージリンかアールグレイ選べる）オレンジジュース、そしてパウンドケーキ（オレンジ、フルーツ）があります。

私は紅茶のダージリンとフルーツのケーキをチョイス。
美しい洋館と美味しいケーキ…至福の時でした…

館内のことばかり書きましたが旧古河邸は「バラの館」といわれるくらいバラが咲き乱れます。春、秋はバラ祭りをやっていますのでそちらも楽しめると思います。
私が行ったときは秋のバラ祭りでした。
庭園も見事なものでバラが咲き乱れ洋館とベストマッチでした。下のほうには広大な日本庭園もありますから色んな楽しみ方ができると思います。

皆さんも機会があれば是非行ってみて下さいね♪