「雨のあとに虹」　コミュニティコミュの雨のあとに虹・Part３　その７８

「おはようございます。」
絹枝は言った。
「おはようございます。」
俊之はマンションのドアを閉めてから言った。
「おはようございます。」
久美子が言うと
「今日も清々しいお天気ですね？」
絹枝は笑顔で言った。
「雲ひとつない快晴になりましたね。」
俊之は空を見上げて言った。
「空がとても青くて綺麗です。」
久美子は俊之の視線を追いながら言った。
「こういう日には良いことがあるわよ。」
絹枝が言うと
「私も良いことがある予感がします。」
久美子は言った。
「うん。」
絹枝が言うと
「良いことがあったら報告しますよ。」
俊之は言った。
「報告を待っているわよ。」
絹枝は笑顔で言った。
「失礼します。」
俊之が言うと
「はい。」
絹枝は言った。
「行って来ます。」
久美子が言うと
「お嬢さんも時々は顔を見せてよ。」
絹枝は笑顔で言った。
「はい。」
久美子は言った。

ふたりが絹枝は背を向けてマンションの前から駅の方面に少しばかり歩くと手塚が歩いて来た。俊之が会釈をすると
「おはよう。」
手塚は笑顔で言った。
「おはようございます。」
俊之は言った。
「おはようございます。」
久美子は笑顔で言った。
「高村さんの顔を見るのは久しぶりだね。」
手塚が言うと
「ご無沙汰をしています。」
俊之は言った。
「仕事が忙しいのは良いことだよ。」
手塚が言うと
「町内の活動にも参加をしないといけませんね。」
俊之は言った。
「参加は時間がある時でいいよ。」
手塚が言うと
「はい。」
俊之は言った。
「お嬢さんも痴漢やストーカーには気をつけないよ。」
手塚は久美子を見ると笑顔で言った。
「はい。」
久美子が言うと
「お嬢さんの笑顔がかわいいね。」
手塚は言った。
「ありがとうございます。」
久美子が言うと
「高村さんは幸せ者だよ。」
手塚は言った。

「おはようございます。」
久美子はタイムカードを押しながら言った。
「おはよう。」
小百合は言った。
「おはようございます。」
若菜が言うと
「堀川さんの出勤は久しぶりだね。」
小百合は言った。
「大学と総武の仕事があったから出勤が少なかったですね。」
久美子が言うと
「忙しいのは好いことですよ。」
若菜は言った。
「大学の講義も今が一番忙しい時期なので今月も出勤が少ないと思います。」
久美子が言うと
「お店は大丈夫だよ。」
小百合は言った。
「林田さんが出勤してくれているから助かっているわ。」
若菜が言うと
「それはよかったです。」
久美子は言った。

「お帰りになられるのですか？」
桜田は表情を変えずに言った。
「すぐに戻って来られると思いますよ。」
林は言った。
「早く戻って来てください。」
桜田が言うと
「私も帰りたくはないのですが仕方がありません。」
林は言った。
「幸いなことに今の時点では青い龍の大きな動きはありませんね。」
桜田が言うと
「私が戻って来るまで青い龍が行動を起こさないように願うだけです。」
林は心配して言った。
「その時は我々が責任を持って阻止します。」
桜田は言った。
「それを聞いて安心しました。」
林が言うと
「お気をつけてお帰りください。」
桜田は言った。
「ありがとう。」
林は笑顔で言った。