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日本語しつもん箱コミュの「拝見する」の使い方──「拝見いたします」「拝見させていただきます」は二重敬語?

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 コミュのトップに「別のコミュニティで解決しなかった後で、こちらで質問するのは大歓迎」とあるので、ほかのコミュから引っ越します。
 元トピは下記です。
【使わないように心がけている言葉はありますか?】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=6481035&comment_count=681&comm_id=519758

 コメント[677]〜[680]のやり取りで、迷路に入りつつあります。
 質問が2つあります。


【質問1】
 ↑のトピで引用されているリンク先を見て疑問を感じました。
http://dora0.blog115.fc2.com/blog-entry-50.html
 下記の「拝見する」の使い方のうち、二重敬語はどれで、不自然なものはどれなのでしょうか。可能であれば、二重敬語の是非についてもうかがいたいと思います。
  1)拝見します
  2)拝見いたします
  3)ご拝見します
  4)ご拝見いたします
  5)拝見させていただきます

 1)は二重敬語ではなく、不自然でもない気がします。
 3)4)は二重敬語のうえに不自然な気がします。
 2)5)に関してはどのように考えればよいのでしょうか。
 

【質問2】
 ↑のリンク先のトピで、「拝見させていただく」と「見せていただく」を対比させる箇所が出てきます(コメント[680])。
「拝見する」と「見る」の対比の延長上で、「拝見させていただく」と対比させるのなら「見させていただく」ではないかという気がします(自信ナシ)。
「見せていただく」の原形は「見せる」なので、別の話になるような気がします。
 このあたりを簡潔に説明する方法を教えてください。

コメント(13)

 コメント[1]にいろいろ問題があったので、書き直します。

 とりあえず、「拝見いたします」に関してまとめてみました。

 詳しくは下記をご参照ください。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1812574729&owner_id=5019671
 結論部だけ転載します。
================================
「同じ種類の敬語を二重に使ったもの」は二重敬語。下記のサイトを読んで、新たな疑問が湧く。「謙譲語I」と「謙譲語II」は「同じ種類」なのか「違う種類」なのか。
http://dora0.blog115.fc2.com/blog-entry-50.html

 いままで目にした文章の多くは、どちらも「謙譲語」だから「同じ種類」と考えていた。ところが、このサイトでは「違う種類」と考えているらしい。
「同じ種類」と考えるなら、「拝見いたす」は二重敬語。
「違う種類」と考えるなら、「拝見いたす」は二重敬語ではなくなる。
================================
 この記述を見るに、謙譲語Iと謙譲語IIは、「違う種類」としか思えない。
 ということは、文化庁の見解では「拝見いたします」は二重敬語ではない、ってことになる。
================================

「拝見させていただきます」はかなり微妙ですが、「二重敬語」ではなさそうです。

 詳しくは下記をご参照ください。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1812576728&owner_id=5019671
 結論部だけ転載します。
================================
2)「させていただく」をさらに分解する
  拝見する→「見る」の謙譲語I
  させて→使役などの意味の助動詞「させる」の連用形+助詞「て」
  いただく→「もらう」の謙譲語I

 敬語表現を外して原形で考える。
「拝見させていただく」の原形は「見(さ)せてもらう」。正確には「見させてもらう」だと思うが、「見せてもらう」でも大差がないし、日本語としてはこちらのほうが自然な気がするので、以降は「見せてもらう」で考える(詳細は下記の〈毒吐き23〉のコメント欄参照)。
「見せて」の謙譲語(正確には「謙譲語っぽい形」かも)が「拝見させて」。
「もらう」の謙譲語が「いただく」。
 だとすると、謙譲語I(たぶん)+謙譲語Iなので二重敬語かと言うと、これは「敬語連結」になるらしい。
================================
 念のため、3)4)に関して。
 詳しくは下記をご参照ください。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1813631885&owner_id=5019671
 結論部だけ転載します。
================================
 3)4)は、ともに二重敬語。
3)ご拝見します
  拝見する→謙譲語I
  ご/お〜する→謙譲語I
4)ご拝見いたします
  拝見する→謙譲語I
  ご/お〜いたす→「謙譲語I」兼「謙譲語II」

 ただし、だから「間違い」と決めつけることはできない。
 まず、「二重敬語」自体が「間違い」か否か微妙。過剰でなければ問題がないという説もある。「過剰」の基準は不明。

 さらに、「敬語の指針」は、【習慣として定着している二重敬語の例】 という訳のわからない例外を設けている。「ご拝見する」とほぼ同じ構造の「お伺いする」と、「ご拝見いたす」とほぼ同じ構造の「お伺いいたす」が例外扱いになっている。ここから類推すると、「ご拝見する」「ご拝見いたす」が【習慣として定着している二重敬語の例】に入る可能性は否定できない。
 個人的には「ご」と「拝○○」の組み合わせは相当イヤ。しかし某テレビ番組では、偉い先生が「拝借」よりも「ご拝借」のほうが敬度が高い、としていたらしい。 
突然ですが問題です【日本語編77】──MAX敬語その5 1021【解答?編】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1789978982&owner_id=5019671
================================
killhiguchiさん

 先日は貴重な書籍をご紹介いただき、ありがとうございます。
 現在勉強中です。
 今後も、killhiguchiさんにはいろいろなことを教えていただけると期待しています。
 ただ、再三申し上げているように、killhiguchiさんのコメントは当方にはレベルが高すぎます。このコミュに参加している方々は理解できているのでしょうか。もう少しレベルを下げていただかないと、理解できないおそれがあります。
 しかも、わからないから「わからない」と正直に書いているのに、「誠実さを欠いている」とか「単に卑怯なだけ」などと書かれると、コミュニケーションに支障をきたします。ご配慮いただけませんか。

 ↑のコメント[5][6]も当方には相当難解です。なんとなくわかる部分もありますが、少なくとも下記の点はお手上げです。
1)〈規範としての〉……「規範文法」の正確な定義がわからないので、当方はそのような言葉を聞いただけでフリーズします。もう少しレベルを下げていただけませんか。そのことは以前にも書きました。下記をお読みになっているはずですが、お忘れなのでしょうか?
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1799904762&owner_id=5019671
2)〈自然としての〉……意味がわかりません。もしかすると「記述(文法)としての」→「記述(文法)の考え方である」でしょうか。だとすると、当方にとっては「規範」と同様で定義がわかりません。
3)〈ごっちゃになっている〉……当方は、「二重敬語か否か」と「不自然か否か」を分けて書いているつもりです。「ごっちゃ」になっていますか?
4)〈VNスルにおいては、謙譲語として生産的でない〉……意味がわかりません。
「VNスル」は、一般に「熟語動詞」などと呼ばれるもので、「拝見する」などのことだと思います。そう考えても、「謙譲語として生産的でない」の意味は見当もつきません。
5)〈「いたす」もできないわけ〉……意味がわかりません。
6)「ご拝見いたします」を比較対象……何と比較するのでしょうか?
 もう少し簡単に書いてもらえないものだろうか。

【〈「拝+させていただきます」は誤用〉ですか?】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1939465805&owner_id=5019671
 かなり前に解決しているので、書いておきます。
 ↑でご紹介していただいた書籍にたびたび使用例が出ていました。

1881)【拝見させていただきます 拝見させていただきたい 拝見させてください〈3〉〈4〉】
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12347965132.html
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12348165383.html

 いろいろ書いてきたけど、ほぼ決定打が見つかった。
『敬語』の感想文の追記からひく。
【改訂版】 読書感想文/『敬語』(菊地康人/講談社学術文庫/1997年2月10日第1刷発行)──予想していたことではあるが……。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3421.html 
===========引用開始
【引用部】(201709追記)
 次に、これも主に「……(さ)せていただく」の場合であるが、……の動作(「読ませていただく」なら「読む」)Y(低められる側)の動作なので、この部分も謙譲語にして、
          「読む」を「拝読する」に
読ませていただく―――――――――――――――――→拝読させていただく
          「尋ねる」を「お尋ねする」に
尋ねさせていただく――――――――――――――――→お尋ねさせていただく
          「説明する」を「ご説明する」に
説明させていただく――――――――――――――――→ご説明させていただく

 などのように言うこともある。それぞれ、たとえば「御論文拝読させていただきました」「総理に二点お尋ねさせていただきます」「では、ご説明させていただきます」などというふうに使う。(P.225〜226)
 なーんだ。こんなにハッキリ書いてあった。
「誤用」なんて書いていない。「誤用」ではないのだから当然だろう。
「二重敬語」とも書いていない。「二重敬語」ではないのだから当然だろう。
 敬語の専門家がそんな●●なことを書くわけがない。
 ちょっと意外なのは「過剰敬語気味」とも「クドい云々」とさえも書いていないこと(笑)。けっこうクドいから、ムヤミには使えないと思うけど……。
 なぜ後継にあたる『敬語再入門』ではこの問題にふれていないのか、という疑問が残る(当方が見つけられないだけ?)。おそらく、著者にとっては当たり前のことでたいした問題ではないのだろう。世間では根拠もなく「誤用」「二重敬語」と主張している人が山ほどいるのに。 
===========引用終了

===========引用開始
【引用部】(201709追記)
 玉 天皇・皇族に使う敬語として「玉座・玉体」などがあったが、すでにあまり使わない。「玉稿」は、原稿を受け取った人が書いた人に「玉稿拝受致しました」などと使う(拝受は謙譲語)。(P.242)
 今度は「拝+いたします」。これも「誤用」とも「二重敬語」とも書いていない。
 フツーの表現だよなー。 
===========引用終了

 こういう記述があれば、文化庁の資料も信憑性が増す。
【(1)「貸してください」の様々な言い方】
http://kokugo.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/joho/kakuki/21/tosin03/17.html
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2879.html

 しっかしそうなると、ネットにあふれ返っている「誤用説」「二重敬語説」ってのはどこから生まれてきたんでしょうね。ホントにネットの定説って怖い。
「了解」と並ぶ●●かもしれない。
(承前)

 ノタノタと『敬語』の再チェックを進めて、ほかの記述も見つかった。
 まだ終わっていないけど、とりあえずメモ。

■「承る」の解説中の記述
===========引用開始
のように使う。「お聞きする」「伺う」と同様の機能だが、敬度はさらに高く、主に改まった話し言葉や手紙で使う(さらに敬度の高い表現として後出の「拝承する/拝承いたす」)もある)。(P.343)
===========引用終了
「拝+いたす」もアリってこと。
 ちなみにいま変換して気づいたのだが、「拝誦」って言葉もあるのね。
https://kotobank.jp/word/%E6%8B%9D%E8%AA%A6-598830
===========引用開始
デジタル大辞泉の解説

はい‐しょう【拝×誦】

[名](スル)読むことを、へりくだっていう語。謹んで読むこと。拝読。「お便り拝誦いたしました」
===========引用終了

===========引用開始
大辞林 第三版の解説

はいしょう【拝誦】

( 名 ) スル
読むことをへりくだっていう語。つつしんで読むこと。 「御手紙−いたしました」 
===========引用終了
 辞書の用例を見ると、「拝+いたす」のほうがいいみたい。ネットでは「拝+する」で十分とか、誤用だの二重敬語だの……(以下略)。

■形容詞の「ございます」形の解説中の記述
===========引用開始
後者はたとえば「ぜひ、拝見させていただきとうございます(存じます)」などと使う。 (P.368)
===========引用終了
 個人的にはこんなクドい敬語は使わないけど、それは当方の単なる主観でしかない。
 何度も書いたように、敬語のクドいと正誤は別の話。
 どんなにクドくても、「間違い」ではない。使う人は使う。品性下劣な者が己の基準で判断してはいけない。

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