櫻高マラソン部コミュのスタート

時が経つのは早いもので、去年のホノルルマラソンから一ヶ月が経とうとしている。
今この瞬間俺の前に立ちはだかるどうあがいても７日の提出には間に合わない課題と、大会直前とは比べ物にならぬほどの、年末年始の暴飲暴食。。。。
この二つの現実から逃避し、ここは一つ、ホノルルマラソンを思いだすことにした。
ハワイでのことはある程度知ってるだろうから、本番までの出来事と俺の気持ちを中心に書く。

思い返せば去年の１２月。たまたま見た2時っチャオがきっかけであった。

普段は臭く、小さく、痴漢扱いされ、髪をハゲ散らかしている、つまり犯罪ギリギリの存在でしかない単なるおっさんが、ゴール時には全身全霊を込めたガッツポーズをしていた。不覚なことに俺はその普段は臭く・・（省略）・・おっさんがかっこ良く見えた。

『感動するんだろうな。すげぇ。』

高校の時とは違い、ただダラダラ過ごしている大学生活にも少し嫌気がさしていた。
よし、ホノルルマラソンを走ることに決めた。
一人じゃ寂しい。
じゃあ誰を誘うか・・・
２秒くらい悩んだ。
のざだ。笑
のざの行動力は藤岡弘並みだと俺は知ってたし、走ることも得意。二月、一緒にスノボーに行ったときに誘ってきみた。俺は今でも思う。世界中の人間にマラソンを誘って、のざ以上に即答するやつはたぶんいない。

『ねぇのざ！今年の１２月、一緒にホノルルマラソン走らない？』『いいよ！』

実際は『・・一緒にホノ』くらいで『いいよ！』って言ってた。とりあえずのざを誘ってよかった。そして１、２ヶ月が経ち、ある日偶然のざと会う。すると、

『そーいやさ！ハワイ、大河原とヒデも行くって！』

ビックリした。スパリゾートハワイアンズに行くと勘違いしてるんじゃないかと不安に思ったくらいだ。でも本当に参加してくれるらしい。俺だけじゃないと思うけど、正直面白いメンバーだなあ〜とつくづく考えていた。メンバーが決定した。
後々聞くと、最初は二人とも冗談だと思っていたらしい。www　無理もないわ。
６月、いきなりのざからの電話。

『HISでホノルルの申し込み、明日からだぞ！！見てみ！！』
『いやいやそんな、だってまだ６月・・・うそやん！！！』

そんな感じで今でも記憶に新しい、テスト期間中に親を巻き込んだ大電話かけ大会が行われたわけです。その結果見事当選！！
ま、俺は二月からゆっくり準備はしてたわけなんですが、この当選と、２０万振り込んだ時はマジ燃えてきたね。
あ、俺ら、やるっきゃねぇや。みたいな感じで。

そして夏から今まで走り込み。雨の日も風の日も、３５℃超える日も息が白くなる日も走り込み走り込み。辛い日もあったけど俺は基本マゾだから・・・じゃなくて、打ち込むことが欲しくて始めたからやれた気がする。

やってきました戸田ハーフマラソン。結局故障で棄権したわけだけど、実際焦ったよ。みんなに置いて行かれそうな気分。だって、俺が言い出したマラソンだもの。
でもみんなのタイムを聞いて自分を鼓舞できたことは本当によかった。

時期が進むにつれ温度は下がり、走っている途中に何度

『あと２ヶ月』『あと１ヶ月』『あと１週間』

と考えたことか。ぶっちゃけタイム的には４時間切れそうな練習はみんなしていた。それでも足がつるかも・・・豆潰れるかも・・・と不安な要素も決してなくはない。ただそんな不安より、早くホノルルで自分を試したい！！楽しみのほうが大きかった。

ついに出発の日、正直ここら辺からフワフワしてた。自分が本当にこれからホノルルに飛び立つのかどうなのか、なんだか半分夢を見ている感じがしてた。

到着

日は暮れ

就寝

のざ、寝れずにガサゴソ

勝負の朝

スタート地点へ

安田美沙子かわいい

思わず射精

スタート

雨

つらい

景色

きれい

ゲータレード

うまい

朝焼け

最後の坂

長い直線

ゴール

おにぎり

完走証明書

・・・

思い出したらきりがない。
楽しかった。すげぇ楽しかった。
よかった。すげぇよかった。
日本人の大学生で、俺らほど12/14を満喫した４人組はいないはずだ。
なにはともあれ大成功！！！一生忘れない予定！！！
今日スーツケース片付けたら出できたABCで買ったココナッツの粉末！おいヒデ！！
みんな来年も行くぞい！！

そしてそして、みんな気づいてると思うけど、今まではホノルルマラソンを目指してやってきた。そして目標を達成した今、俺はこれからもマラソンを続けたいと思っています。
つまりホノルルマラソンはゴールなのではなく

『スタート』

なのではないかと、現実逃避している２２歳は思うのでした。