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“名古屋”異業種交流会 NB会コミュの至福のひととき:巻頭言6月号

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至福のひととき NBα 野村 博隆 巻頭言6月号

 雨の日が多い季節になった。
 私はいやな雨がたくさん降っても平気でいられる状態が好きだ。カーポートの屋根の下で雨の日に日曜大工をしたり、サンルーフ付の車で土砂降りの雨の中を走りまわったりするのが快い。サンルーフのガラスを激しく雨がたたきつけているのに室内はエアコンで空気は快適に調整され、静かな落ち着いた音楽を聴きながら予定どおり目的地へ移動できることに快感を感ずる。

 むしろ晴天の日より暑すぎず、眩しくもなく快適である。幼いころに初めて買ってもらった長靴で、わざわざ水溜りの深いところを歩きに行くときの冒険的は快感に似ている。真冬の雪がちらつく寒い日に温水プールで泳ぐ非現実的な快感に似ている。 

 「できないかもしれないことができる」それが私の快感を生み出すエネルギー源なのかもしれない。最近では、年齢を重ねてきたので、以前できたことが「できないかもしれない」と思うことが多くなっている。以前フルートの公開レッスンなるものを見てきて以来、フルートの練習をしている。最後まで曲は仕上がりそうもないが、一般に難易度が高いといわれている曲を素人の私があえて選んで練習している。からだ全体の能力の衰えを時間とともに感じている時期に、それと逆らうように先週よりも今週、半年前より現在、とほんのわずかでも徐々に上達していることが実感できるので快感である。

 最近、私にとって通勤電車の片道25分間が至福のひとときとなっている。
 村上春樹の1Q84のbook3を発売日の3日後に買い、やっと半分まで読みすすんだ。少し前なら本はできる限り早く読み終えてしまおうとしていたが、最近はゆっくりゆっくり読んでいる。仕事で必要な内容でもなし、急いで読み進む理由がない。土日や連休の間は他にやりたいことがたくさんあって本のことは忘れており、通勤電車の中でしか読まないのでちっとも進まない。

 長編小説を読むことなど、時間もないし「できないのではないか」と普段思っているが、通勤電車の時間のみを使用するので、特に今までの生活のペースをなんら変えることなく気づいてみると長編小説が読めていることが快感である。まるで生活の隙間に本がじわじわ浸み込んでいく感じである。エアコンが効いた車内にゆったり座って長編小説をゆっくり読める、と考えると、じめじめ蒸し暑い雨の月曜日の出勤も待ち遠しくなるから不思議だ。
 さあ、今年もそろそろ梅雨入り本番の気配である。

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