ひまわり・ふれんず（NICUの会）コミュのビーチャンPART2

ビーチャンは病院を移り少し安定はしたかと思われましたが、
やはり前ほどミルクを飲む元気もないようでほとんど胃に
通されたチューブからミルク摂っていました。

家からの距離が離れてしまったけど、この病院は24時間面会が大丈夫なので毎日通う事ができました。ですが・・・

生後14日目。
面会を終え夕方家に着いたとほぼ同時に病院からTEL。
主治医のＫ先生が「CT検査の為少し眠らせたらそのまま息をしなくなった。非常に危険なのですぐお父さんときてください。」との事。
’さっきまで普通だったのに！’という気持ちでパニックになりながらダンナに電話し、すぐに迎えにきてもらい病院へ向かった。

高速をとばしている途中また主治医からTEL。嫌な予感をしてしまう。だけど、予想外の内容だった。なんと「これからすぐ
大学病院へ運び緊急で心臓手術を行う！」と。

とりあえず、病院に着いた時まだビーチャンはNICUで運ぶ準備中だった。でもたくさんの先生に囲まれ、やっと覗き見たその姿は言葉にならないほど青白く口からチューブが入り、人口呼吸器で生かされているようだった。涙ばかりでてきた。

ダンナもきっと私の事を気にかける余裕は全くなかったと思う。ビーチャンを運ぶ移動の時先生たちの後をダンナはスタスタ歩いて行き私はグラグラする頭、産後でズキズキ痛むお腹でノロノロだけど見失わないように必死で歩いた。

救急車の中。ダンナとギュッと手をつないで無言でいた。
思いのほか安全運転でちょっとでも道路に段差がある所はかなりスピード落とすのでドンドン抜かされる。でも赤ちゃんに対する配慮がひしひしと感じられた。

大学病院の手術センターに着いた時には夜9時だった。
手術センターの前には一人手術着を着た先生が待っていました。
主治医たちと少し話をした後、ダンナと泣きじゃくる私に
「絶対治る病気ですから！！」
と言い残してビーチャンと手術室に入っていきました。

何の根拠もないけど
「きっとこの先生なら大丈夫かも！」
と思えました。

手術中。
別の先生から手術・様々な同意書の説明を受けている途中、
私とダンナの両親もかけつけてくれ話を聞いた後、
家族待機室へ行きました。
まだ誰も晩御飯を食べていなかったので私の両親が買出しに
行っている間、重い空気に耐えかねたように義父が私に
「自分がしっかりしないと。元気をだせ。」という事を
言いました。
「自分の子供が手術中に元気出せって言いますか？！」と
私も思わず苛立ち反論しましたが、義父はそれでも色々言って
くるのでダンナが「そっとしといてくれ！」と言い、
義母は、「二人にしましょう」と義父と部屋を出て行きました。出て行ってくれてなかったら、私が飛び出してたと思う。

買出しのオムスビはとても食べる気がしなかった。ただお茶だけ飲んで待った。
手術は3時間くらいで終わると言われたが、深夜0時を過ぎても
連絡がなかった。不安でどうしようもなかった。
それまで落ち着いて待ってたダンナも嫌な予感をしてしまう。

ようやく1時半頃待機室の電話が鳴った。緊張しながらダンナがでた。会話の内容からすると成功した感じでホッとした。

ずっと病院の待合室で待ってくれていた両親達に報告し、
CCU（心臓血管外科）へ向かった。
何度も「たくさん点滴やチューブがついててすごい姿なので
覚悟してください。」と言われ見た我が子は本当にたくさんの
チューブやら線が身体からでていて言葉にしようがない姿だった。

でも私はそんな姿でも何とか手術を乗り越えてくれたビーチャンに感謝したし嬉しかった。
先生には何度もお礼を言った。

ところで、手術が長引いた理由はビーチャンの血管の通り方にあった。普通とは違うらしい。
そんなちょっとずつおかしい所が少しずつ見つかっていくんだけど、とりあえず今ビーチャンが生きているコトが私にとって
全てだ！！

PART3は気管の病気発見！から書いていこうと思います。