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詩人 川路柳虹コミュの詩集『路傍の花』より作品紹介

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路傍の花

 *
 
  吐 息

沈默の庭、秋の匂ひ……

いつかしら夜が潜んでゐる、
いつかしら月がさしてゐる、

樹の間に零(こぼ)れる光りも蒼ざめ、
痛ましい影は叢(くさむら)に慄へて、
指を組み結んだ涙と悔のをののき……

池の面(おもて)には憂愁が銀色(ぎんいろ)に曇り
纎細(かぼそ)い白楊の金の落葉が飛び散つてゆく、
風……

亂れる光りは樹の葉の暗みに、落葉の上に、
またわが空(うつ)ろな腕(かひな)のうちに、
涙さめざめとした君の面を……

いつかしら夜が嘆き、
いつかしら夜が青ざめてゐる。


(新潮社 現代詩人全集 川路柳虹集 より)

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